みなさんは、「相手は鏡である」という言葉を聞いたことがありますか?
自分の内側を投影している、という言い方もされますね。
「寂しいから彼氏がほしい」と思っていると、同じように寂しさを満たしてほしい男性が現れ、それが例えば、奥さんから相手にされていない既婚者の男性だったりして、どうにもこうにも気持ちが抑えられずに不倫に走ってしまったりします。
私はいちいち、相手に不満がある時に「これは、私の内側にも同じことがあるからなのか?」と考えたりはしませんが、
やっぱり、自分のことを疎かにしていた時は、彼にたいして「もっと私にかまってよー!」と思っていたし、
こうやって相手にたいして言いたい言葉って、じつは自分に言いたい言葉、というわけです。
つまり、私が私自身に「もっと自分のことをかまってあげて!」と伝えたかったのです。
私が自分のことを疎かにしすぎていたから、そのことを彼を通して知ることができたのですね。
さて、好きな人がまったくもって煮え切らない時。
これを「相手は鏡である」と言う風に考えてみると、相手にたいして、
「ハッキリしてよ!」
「決断力なさすぎ!」
なんて思っていると思います。
ということは、つまり、
じつは自分自身が「覚悟」を決めていないから、と考えられるんですね。
たしかに私も、なかなかお付き合いにいたらない男性の、煮え切らない態度にたいして不満に思っていた時、
私は、彼に対して心のどこかで「彼のひとつの短所」が気になっていました。
だけど、「早くしないと誰かにとられるかも」なんて気持ちの方が大きくて、ずーっと「いつになったら告白してくれるんだろう」と思っていたんですね。
自分から告白はできないけど、相手が告白してきたら付き合う!みたいな態度でいたのです。
本当は、彼ではなくて、私が「この人のことをずっと好きでいられるだろうか」と思っていたのです。
まぁ、当時はそんなことをハッキリと自覚することなく(自覚してしまったら、この恋を逃すことになると思っていたのでしょう)・・・ただただ「早くつきあいたい」という思いばかりでしたけれど。
「この人を逃すと他にはいないから」
「年齢的に焦っているから」
「どうにもこうにも寂しいから」
「彼氏がいないと恥ずかしいから」
などという理由で「彼と付き合いたい」と思っているのなら、相手の男性への不安を見ないようにしているだけかもしれません。
彼ではなく、あなた自身が「彼のことをずっと好きでいられるだろうか」と思っている場合があるのですね。
その好きな人への不安というのは、欠点がどうのこうのではなく、
「彼はいつか浮気するんじゃないか」
「彼はモテるから心配だ」
という不安かもしれません。
また、相手の男性への不安ではなく、自分自身が、誰かとお付き合いすることに対して、心の奥で不安を感じているときも、そうです。
「こんな私でいいのだろうか」
「可愛くないからいつか振られるかも」
「自分の時間がなくなるかも」
「だらしない自分を見せたら嫌われるかも」
「お金があんまりないからデートできない」
そうやって、
じつは自分のなかで「彼とお付き合いをする」という覚悟ができていないために、何度もデートをしているのに、好きな人が煮え切らない!という場合もあるのですね。
不安って、隠そうとすると余計に奥底でくすぶっていてなくならないものです。
女性は、好きになると「早くつきあいたい!」と思う人が多いですよね。
だから、自分のなかで「彼と付き合うことへの不安」があっても、見て見ぬフリをし、気づかないフリをすることがあります。
とにかく、付き合いたいから。
相手は鏡。
あなたの好きな人が、何度もデートをしているのに煮え切らない態度なのであれば、もしかしたら自分の内側に原因があるのかもしれません。
あなたが、覚悟を決めていないのかもしれません。
「もしかしたら私が彼と付き合う不安を感じているのかも!?」という視点で、自分の内側をじっくりと見つめていって、その上で、
「なにがあっても、私は彼が好き」
「どんな私でも、大丈夫」
と、彼を好きでいることの覚悟を決めると、恋が動き出すかもしれませんよ。
覚悟というと「気合を入れて」というイメージがありますが、私の感覚的には「まぁ、私なら何があっても大丈夫♡」「やっぱり彼のことが好きだもん♡」ぐらいの軽い感じのほうが、抵抗がなくていいような気がしています。