単純接触効果という言葉を聞いたことはありますか?
なんども同じ対象に接触するうちに好意をもつ、というもので、私も単純接触効果を自身でも体感しています。
以前お付き合いをしていた男性は、最初は本当に恋愛対象外で、まったく好きなタイプではなかったんです。
だけど趣味のサークルの帰り道が同じだったこともあり、よく二人で帰っていたら、だんだん好きになった。
そもそもサークル内の別の男性のことを狙っていたのに(笑)。
会えば会うほど好きになっていったんですね。
帰り道が同じでなければ、こうはなっていなかったと思います。
恋愛の場面以外でも、最初は「この芸能人はあまり好きじゃないなー」と思っても、テレビでなんども見るうちに好感をもつようになることは、みなさんも経験あるのはないでしょうか?
単純接触効果は片思いでは効果アリ
単純接触効果は片思いの場面では効果はあります。
私だけでなく、友人のなかにも「旦那さんのことは最初は全然好きじゃなかった」と話す人は何人もいます。
だけど何度も会ううちに好きになった。
職場で話しかけてくれて二人で会うようになり、会えば会うほど好きになったんですね。
もちろん男女逆パターンもあり、「最初はなんとも思っていなかったけど、仕事で同じ案件に取り組むうちに、彼女の人柄を知って好きになった」なんて話もあります。
相手が脈なしに思えても、接する回数を増やすうちに好きになってくれることは普通にあるので、片思いをしている相手と会う回数を増やすのは有効な手段なんですね。
ただし!
会えば会うほど好きになる「単純接触効果」といっても、当たり前ですが、誰でも彼でも会えば会うほど好きになるわけじゃない。
あなたもそうでしょう?
使い方を間違えると効果があるどころか、逆効果にだってなります。
単純接触効果は使い方を間違えると逆効果
単純接触効果は、第一印象があまりに悪すぎる場合には逆効果になると言われています。
印象が悪いまま会う回数が増えても嫌悪感が増すだけなんですね。
第一印象が悪くても「ギャップ」で覆すことはできますが、それは会う回数を増やすことではなく、違った一面を見せることが有効になります。
また会えば会うほど好きになるからといって、しつこくしすぎるのも逆効果!
人はそもそもコントロールされることを嫌うので、「俺をコントロールしようとしているな」と感じさせると、やっぱり逃げます。
テレビで何度も見る芸能人に好感をもつのも、芸能人は、直接私たちにしつこくしないからですよね。
その芸能人のいろんな一面に触れていくうちに、だんだん好感をもつようになります。
単純接触効果が生まれるのは、簡単に言うと親近感がわくからと言われ、親近感を抱くことが重要になります。
何度も接するうちに、相手を「よく知っている」と思うようになり親近感がわき、それが好意につながります。
つまりそもそも「なんか嫌」という感情を芽生えさせてしまえば、親近感はわきません。
会うたびに愚痴を言う相手に親近感なんてわかないし、親近感がわくとすれば、自分が相手と同じように愚痴を言う人間である場合です。
単純接触効果は効果はあっても万能ではないんですね。
会えば会うほど…飽きる!?単純接触効果の落とし穴
片思いにおいて単純接触効果は有効だけれど、回数が多くなりすぎると飽きるとも言われています。
飽きるを通り越して「嫌になる」ことまであるとも言われているんです。
私もこれは経験していて、「あ、この人いいかも」と思った男性がいたけれど、何ヶ月もなーーんにも進展しなくてだんだん嫌になって、LINEの返信さえすることをやめました。
相手も私に好意をもってくれているのは感じたけれど、あまりに何もなくて嫌になったんです。
大好きな映画でも、何度か繰り返し見てるとそのうち飽きますよね。そういうものです。
何度も会っているからといって、お互いに上辺だけの会話ばかりだと飽きます。(自己開示できる女性が彼氏ができやすいのも深い話をするから。)
相手のことを知っていくから親近感を抱き好意をもつようになるのであって、ある一定のレベルから動かないとやっぱり飽きる。
片思いで単純接触効果を有効に活用するためには、仲良くなること。
「彼を振り向かせるぞ!」としつこくするのでもなく、かと言って当たり障りのない関係を続けるのでもなく、仲良くなることなんです。