私は別にモテなくてもいいし、大好きな人にだけモテればいい!
それはその通りなのですが、モテる女性というのは、普通に考えれば大好きな人にもモテやすいです。
だけど、モテる女性であっても、大好きな男性には好かれなかったり、同じようにモテる男性でも、大好きな女性には好かれなかったりするんです。
なぜなら、大好きな人の前では、モテない女、モテない男になってしまうからです。
なんとも思っていない人の前では、モテる女、モテる男のふるまいができるのに、相手が好きな人となると、モテる人のふるまいができなくなるからなんですね。
人は思い込んでいる自分になろうとする
人は誰しも「セルフイメージ」というものを持っています。
つまり「私はこういう人だ」という思い込みのことなんだけれど、そのセルフイメージの通りの自分になろうとするんですね。
そして、セルフイメージというのは、事実ではなかったりします。
なのに、事実だと思い込み、そのセルフイメージを、自分で事実にしていくんです。
事実だと思い込んでいるがゆえ、そういう人としてのふるまいをするからです。
自分のことを「モテない」と思い込んでいると、自ら男性を避けるような行動をとります。
人の行動は95%が無意識によるものだ、なんて言われたりしますが、「モテない」と思い込んでいるので、無意識にモテない女の行動をし、(好きな)男性からも逃げられてしまうんです。
モテない女の行動とは、たとえば振り向かせようとして追いかけることや、反対に、素っ気なくしてしまって自分から距離を取ってしまったり、という行動です。
そして、「モテない」と思い込んでいると、モテない現実ばかりがやってきます。
それは、モテない現実しか脳が拾わないからです。
私は大人になって、「ハナさん、色白いね」と言われるまで、自分は色が黒いと思い込んでいました。
だから、ファンデーションを買うときも、浮かないようにトーンを落としたものを買っていたし、雑誌のメイク特集を見ても、色白さんは私には関係ない、と全く見もしなかった…。
思い込みによって、自分が色黒だという錯覚さえ起こしてしまうんです。
びっくりですよね。
「モテない」と思い込んでいると、男性のちょっとした行動をネガティブに捉えて、「あ、私に話しかけてほしくないんだな」なんて解釈してしまったり、
LINEのちょっとした一言に敏感になって「もう、この男性にLINEをするのはやめよう…」なんて思ったりしてしまいます。
そうやって、モテない街道をまっしぐらに進んでいくんですね。
モテると思い込むから、モテる人のふるまいができる
モテる女も、モテる男も、「私はモテる」と思っているから、モテる人のふるまいができ、実際にモテてしまいます。
モテる人のふるまいとは、たとえば「余裕」があることですね。
モテる女の人は、男性にガッツかないし、かといって、男性にたいしてひがむこともなく、フレンドリーに接することができるので、
そういう態度が、ますますモテてしまいます。
それなのに、好きな人の前だとモテなくなるのは、好きな人を自分より上の人だと思い込み、「どうやったら私を好きになってくれるだろう」なんて考えて、好かれようとするふるまいをするからです。
好かれよう、だなんて、モテる女のふるまいではないですよね。
「モテる」と思い込むことによって、たしかにモテるようにはなるけれど、好きな人にもモテたければ、好きな人にたいしても「モテる」という思い込みを捨ててはいけないのです。
モテると思い込むから、周りもモテる人として扱う
実際に、私のむかしの知り合いの男性は、正直全然モテるような男性には見えませんでした。
だけど、その男性と話していると、「俺はモテる」と認識しているようで(べつにモテ自慢をしていたわけではなく)、
好きな女性とは、つきあえるのが前提みたいな感じで、ちゃんと、お付き合いできてしまうんです。
話を聞きながら、「へぇーモテるんだぁ。意外だなぁ」と思ったことを、覚えています。
また、ある女友達は、当たり前のように「この前、●●さんにも告白されてさぁ」発言をし、私を驚かせたことがあります。
なぜなら、そこまでモテる女性のようには、私は見ていなかったから。
しかし!
これ以来、私は無意識にも、彼女がモテる理由を探しはじめるようになったんですね。
「たしかに、おっとりしてて癒し系だもんね」とか。
前述の男性の場合なら、「たしかに、彼は優しいもんね」とか。
芸能人でも「すごく人気がある」芸能人にたいして、最初は「えー、なんであの人が人気あるのー?」と思っても、知らないうちに人気の理由を探したりするもので、気づけば人気があるのも納得、と思ったりすることって、ある。
つまり、モテる人がモテるのは、周りが「彼女(彼)の、モテる理由を勝手に探しはじめる」からでもあるんです。
モテるところって、あなたのいいところでもあるので、あなたの好きな人も、もしあなたが「モテる」と知れば、あなたのいいところを探しはじめます。
こんないい話はありませんよね。
だから、「私はモテる」と思い込んで、モテる女のようにふるまうと、周りが勝手にあなたを「モテる」人だと認識して、そういう人として扱うようになり、実際にモテるんですね。