恋愛テクニックの基本は、相手に好意を確信させないことです。
好意は見せても、確信させない。
人は自分に関心をもってくれる相手に好意を抱きます。
つまり
「あなたのことが気になりますよ」
「あなたのことが好きですよ(友達として)(人として)」
ぐらいの好意は見せたほうが、恋愛はうまくいきやすいのです。
しかし好意を確信させてしまうと、逆効果!
人は手に入ったもののことは、考えなくなる生き物だからです。
相手の好意が確認できないからハマる
欲しいものがあったとき、「ちょっと高いなぁ、でも欲しいなぁ…」と迷っているとき、その商品のことずっと考えていませんか?
しかし、いざ「よし!買うぞ」と購入し、商品が手に入り、しばらくするとその商品のことは頭の中からなくなります。
人は手に入ったもののことは考えません。
欲しいもの、の中でも手に入りそうなもの(手に入るかもしれないもの)のことを、最も考えます。
恋愛では、相手に考えさせることがとても重要で、人は、ある人のことを考えれば考えるほど好きになっていきます。
(もちろん嫌いな人のことを「あの人、本当に嫌」と考えていたら、相手のことを好きになるわけではなく、ますます嫌いになっていきます。)
ちょっとでも「好きかも」という気持ちのある相手のことを考えることによって、好きの気持ちが膨らんでいくんですね。
だから、好意を確信できた相手は手に入った状態となり、考えることをしなくなります。
好意が確信できないから、「俺のこと、どう思っているんだろう?」「俺のこと、好きな気はするけど…」と考えて、好きが膨らんでいきハマります。
相手にハマってしまう女性は、この逆で、「彼、私のこと好きだと思うんだけど…」「でも、そうじゃない気もする」と相手の好意が確信できなくて、ハマっているのです。
手に入るかもしれないから、抜け出せないのですね。
好意が確信できない状態にするには?
脳は答えの出ないことを、ずっと考える性質をもっています。
だから、相手の好意が確信できないと、相手のことをずっと考えます。
「私(俺)のことが好きなのか?」って。
でも、好意をコントロールするって、ちょっと難しいですよね?
一番いい方法が、会っているときは「あなたといると楽しい!」オーラ全開で、会っていないときは連絡しない(しすぎない)こと。
これも、恋愛がうまくいく大原則のように言われていますが、この緩急が、男性にとって「彼女の好意が確信できない」状態にさせます。
よく女性の恋愛の悩みで聞くのが以下です。
好きな人が、
「LINEだとそっけないけど、会うと優しいんです」
「LINEだと優しいけど、会うとそっけないんです」
彼は私のことをどう思っているのでしょうか?
彼は私のことが好きなのでしょうか?
というもの。
この2つは真逆のことですが、どちらも「私に好意がありそうだけど、確信できない」状態ですよね?
だから、こういう相手にハマるんですね。
といっても、好きな人に連絡をしないなんて、会っていない間もつながりを感じたい女性にとってはなかなか酷ですよね。
もちろん連絡を絶対してはダメというわけではなく、LINEをするなら「あなたのことが好きなんですー!」「あなたのことばかり考えているんですー!」というのがバレない程度にしたい、ということ。
相手が好きだからこそ、感情を伝える(ぶつける)ようなLINEを送ってしまうかもしれませんが、感情を伝えるのは会っているとき。
LINEで感情を伝えるのをやめる。
恋愛上手のLINEって、本当に軽いんです。
LINEが重くなるのは「私の気持ちをわかってー」と、感情をぶつけてわかってもらおうとするからです。
ひとりよがりなLINEを送るのはやめましょう(私もよく送ってた…)。
また、どうでもいいようなLINEや、自分の報告LINEを頻繁に送るのも「俺のことばかり考えているんだな」と思わせます。
しかし忘れてはいけないのは、基本的には好意を向けられることは嬉しいということ。
あまりに「好意を見せてはダメだ」と考えてしまうと、恋愛がつまらなくなります。
相手にあなたのことを考える時間をプレゼントする
結局、すべてはここに行き着くのですが、やっぱり会っていない時間は自分のことに集中することなんですね。
会っていない間も相手のことを見張るように過ごすと、相手は息苦しくなります。そういうものは、LINEの文章から相手も感じとります。
人の行動の95%が無意識によるものだと言われますが、相手のことばかり考えている女性のLINEには、へんな気遣いの文章が入ってしまったり、なんだかまどろこしかったり、自分でも気づかないうちに、重たくなってしまっているんです。
相手を追いかける恋愛を繰り返す女性(過去の私)は、ずっと相手のことを考えて過ごします。
だけど恋愛上手な女性は、相手に自分のことを考えさせます(多くは意識してやっているわけではない)。
だから追いかけられます。
会っていないときにLINEをしないのは駆け引きではなくて、好きな人に、あなたのことを考える時間をプレゼントしているんですね。