イソップ童話『北風と太陽』をご存知の方も多いと思います。
北風と太陽が、旅人の上着を脱がせる力くらべをするお話ですね。
思いっきりビュービューと風を吹いてコートを脱がせようとする「北風」にたいして、旅人は上着を脱がされまいとしっかりとおさえ、脱ぐことはありませんでした。
一方で「太陽」はポカポカとあたたか日差しで旅人を照らし、旅人は一枚、もう一枚と自ら上着を脱いだのでした。
もしかしたら、恋愛において『北風と太陽』の北風のようになっている女性もいるかもしれませんね。
かく言う私も例にもれず、北風女子になって彼のココロを動かそうとし、結局関係は悪くなるばかりでした。
『北風と太陽』の北風では男性の心は動かない
北風女子は、以下のような行動をとり男性の心を動かそうとします。
・怒ってみせる
・そっけなくしてみせる
・無視してみせる
・拗ねてみせる
もし、こんな風にあなたの心を動かそうとする人がいたら、どう思いますか?
客観的にみれば、「こんなんじゃ心は動かないよ!」と思うでしょう?
なのに恋愛ではやってしまうんですよね…。
そっけなく冷たくすることで、彼が追いかけるようになった、という話も聞きます。
しかしそれは、その女性が本当に冷めてしまった場合のはなしで、わざと駆け引きとして冷たくしようとすると、なかなかそう上手くはいきません。
なにより、冷たくしている女性のほうが、耐えられなくなってしまいます。
その冷戦状態に、すっかり心が不安になってしまいうのは、女性のほう。
だって、まだ大好きなんだもの♡
本当は大好きな彼と仲良くしたいんだもの!
もちろん駆け引きで、冷たくしてみたりそっけなくしてみたりしても、男性が思う通りに動いてくれることは、普通にあります。
しかしそれは、仕方がないから思い通りに動いただけで、心はちっとも動いていないし、むしろ心は逆の方向へ動き出しているんです。
このような不安や恐れをもって相手を動かそうとしても、「こんな恋愛がしたい♡」という思い通りの恋愛へはほど遠いのですね。
恋愛を制するのは『北風と太陽』の太陽
大好きな人に愛される、幸せな恋愛ができるのは、断然太陽女子です!
旅人をポカポカとあたたかい日差しで照らす太陽のように、彼の隣でニコニコと笑っているご機嫌な女性が、恋を掴むのです。
あなたも、不安や恐れで繋がりあう関係より、「愛」で繋がりあう関係の方がいいでしょう?
彼氏といえど他人だもの、そりゃ「こうしてほしいなぁ」という部分は出てくるでしょう。
しかしそれを、北風のごとく圧力で思い通りにしようとしても、先ほどもかいたように、心は離れていくばかりなんです。
太陽女子はどうするかというと、受け入れるんですね。
たとえば趣味に夢中になる彼氏にたいして、北風女子は「なんで趣味ばかり優先するの?」とつめよります。
「そんなんだったら、もう会わない!」なんて言ってしまったりする。
一方で太陽女子は、大好きな彼が好きなことなんだもの、と受け入れ、自分は自分で楽しむ。
そうするとどうなるかと言うと…彼の方から歩み寄ってくれるようになるんですね。
人は、受け入れてくれる人にたいして、自分も受け入れようと思うもの。
受け入れたくなるんです。
だから、趣味を受け入れてくれる彼女にたいして、今度は「彼女の行きたがっていたところに連れて行ってあげたいなぁ」なんて思ったりするんです。
とくに男性は「そのまんまのアナタでいいよ」と言ってくれる(言葉で、というより、そういう態度でいてくれる)女性にたいして、「変わろう、変わりたい」と自らの意思で思うもの。
俺を変えようとする女性(つまり北風女子)にたいしては、頑なに「変わるまい!」と思いますが、変わらなくていいよ、そのままでいいよと受け入れてくれる女性(太陽女子)にたいして、変わりたいと思うんです。
もちろん「こうしたい!」という希望は、伝えないと伝わらないので、希望は伝えていい。
だけど、希望が通らないときに、北風女子のごとく圧力で希望を通そうとしないこと、なんです。
本当は誰だって北風になりたくない!
かつて北風女子だった私ですが、好き好んで北風女子になっていたワケじゃないんですよね。
誰だって本当は北風になんてなりたくない!
わざと冷たくしたり、LINEの返信をしなかったり、そんなことはしたくない!
「こんな自分は嫌だ」と思っている自分になってしまう恋愛って、うまくいはいかないんです。
だって、自分が自分を好きではないから、そんなの居心地が悪いから。
なのに、なんで北風女子になってしまうのかと言うと、
・彼氏からの愛情がほしい
・彼氏を思い通りにしたい
からです。
だけどこれって、全くもって「愛」じゃない。
男性から愛情をもらえている女性が、なんで愛情をもらえているかと言うと「愛」があるから。
愛を欲しがるばかりではなくて、ちゃんとポカポカの愛をあげているからもらえます。
まさに太陽女子です。
あなたも「ほしい、ほしい」「くれ、くれ」ばかりの人に、何かをあげたいと思わないでしょう?
そして「愛」をあげているとはどういうことかというと…
大好きな彼が、好きなことをやっている(趣味)なら、それを受け入れる、ということなんですね。
だって、好きな彼が幸せなら、それって幸せでしょう?
これが「愛」。
北風のように不安や恐れなどの「圧力」では、人を動かすことはできても「心」までは動かせないんです。
ついつい北風になってしまう女性だって、本当の本当は、彼を思い通りに動かすことがしたいんじゃなくて、彼の「心」がほしい、気持ちがほしいはず。
彼女が怒るから、なんて理由で会ってくれても嬉しくないでしょう?
「彼女が好きだから、彼女に会いたいから」という気持ちがほしいんでしょう?
確かに、冷たくしたりそっけなくしたりすることは、即効性があるかもしれない。
だけどそれでは、「彼女が好きだから、彼女に会いたいから」という気持ちまではもらえません。
男性は、どんな女性に会いたいだろうか?
と考えると、絶対的に「北風」女子ではなくて、「太陽」のように機嫌よくニコニコしている女性ですよね。