人は頭でたくさん、たくさん考える人のことを好きになると言われます。
あなたもきっと、好きな人のことを考えれば考えるほど、いつしか執着してしまうぐらいに好きになってしまった経験があるかもしれませんね。
これには二つの心理が働いていて、ひとつは「認知的不協和」です。
認知的不協和とは矛盾を嫌う性質が働くもので、お給料が安いのにこの会社で働いているのは、「この仕事が好きだからだ」などと思おうとすることです。
恋愛の場面ではたとえば、男性がある女性の相談に乗ってあげて、どうにかして解決したい!と尽力したとします。
そうすると、「彼女のためにこんなにやってあげている」という矛盾を解消するために、「彼女のことが好きだから、こんなにやってあげているんだ」と思う、ということですね。
好きな人のことって、考えちゃうでしょう?
とくに女性は四六時中、仕事をしていていも考えることあるでしょう?
男性目線で言うと、
仕事をしなくちゃいけないのに、こんなに彼女のことを考えてしまっている・・・これは好きだから?
というわけです。
そしてもう一つの心理が「自我関与」です。
自我関与とは、自分がたくさん考えることは自分にとって重要なものとみなすことで、考えれば考えるほど、自我関与が強くなり「好き」になっていきます。
好きな相手のことを考えて考えて想いを募らす女性は、まさに自我関与が働いているわけです。
ということはつまり、あなたに片思いの好きな人がいるのなら、とにかくあなたのことを考えてもらうといい、ということになります。
さて、あなたならどうやって、好きな人にあなたのことを考えてもらうでしょうか?
もしあなたの「好き」がバレていないのなら、
「もしかして彼女、俺のことが好きなのか?」と好意をチラ見せすることで、考えてもらうことができるようになります。
「俺のことが好きなのか?」と感じた瞬間から、おそらく男性の頭の中は、あなたのことでいっぱいになるでしょう。
ポイントはやっぱり「なのか?」です。
「彼女は俺のことが好きなんだなぁ」と確信させてしまうと、そのうち考えなくなってしまいます。
そして、人がある人について考えるときは、「わからない」から考えます。
「俺のことが好きなのか?だけど全然誘ってこないし」などと、
とくに男性には問題を解決したい欲求があるので、この「わからない」を解決したくて、あなたのことを考えるようになります。
「どうやって彼女にLINEをしようか?」
「どうやったら彼女とデートできるだろうか?」
「どうしたら彼女を喜ばせることができるだろうか?」
そうやって男性に考えてもらうことが、大切になってくるんですね。
こうやって見ていくと、やっぱり好きな人にはLINEをしすぎない方がいいことがわかってきますよね。
放っておいても毎日のようにLINEが来る人のことを、あえて自発的に考えることはしないから。
あなたが大好きな人のLINEを「来ないかな〜」と待ちつづけるのは、来るか来ないかわからないからです。
毎日ちゃんとLINEをくれる彼なら、あなたはきっと安心して仕事に取り組むことができます。
だけど、気まぐれにしか来ないから、ずーっと彼のことを考えることになります。
で、彼のことを考えつづけ、好きが募っていくのは彼じゃなくて、あなた、なんですね。
「彼が私のことをどう思っているかわからない」から、彼のことを四六時中考えて、やっぱりますます彼のことが大好きになってしまいます。
そう、あなたが彼のことを考えすぎるのではなくて、彼にあなたのことを考えてもらうんですよ!
人は思い通りにならない相手のことを、たくさん考えます。
あなたが彼の思う通りに、「そのうちまた連絡くるでしょ」なんて見透かされていれば、彼はあなたから少しぐらい連絡が途切れてもびくともしないでしょう。
男性に比べて恋愛に重点を置きやすい女性だからこそ、女性が男性を手のひらで転がすぐらいの余裕がないと、結局、男性に振り回されるハメになってしまいます。
彼に、あなたのことを考える、思い出す時間をプレゼントしてあげてくださいね。
彼があなたのことを自発的に考える前に、あなたがあれやこれやとちょっかいを出せば、「好き」が増えていくのはあなたの方なんですよ。