私は彼のことが好きだ、大好きだ!
だから、「愛」はあるし、ちゃんと愛を与えている。
私はずーーーっとそう思って、勘違いをしていました。
実際には、その時その時にお付き合いをしていた彼氏にたいして、愛を与えていたのではなく、愛を求めていたんです。
「愛をちょうだい!」って。
頭の中には愛されることしか、なかったんです。
好きだから、それはすなわち愛を与えていることには、全然ならないのですね。
愛を与えるから、愛がもらえることに気づいたのは、彼に出会ってからです。
最初の頃はやっぱり愛されることしか考えていなくて、愛を求めていました。
彼が趣味に時間を割くことにたいして、私は不機嫌で対抗していました。
不機嫌になることで、愛をもらおうとしていたんです。
彼から愛をもらえないのに、私は愛を与える、優しくするなんて、できなかったのです。
そして、彼が優しくしてくれれば、私も愛を与える、そういうスタンスの恋愛をしていました。
だけど、やめました。
そう、『北風と太陽』の太陽になろうと思ったんです。
たとえば子供の頃、どんなに親に悪態をついても、親は愛情をそそいでくれたでしょう?
これですよね、愛情って。
もちろん、彼氏に暴力を振るわれているとか、暴言を浴びせられるとか、あなたのことをあまりにぞんざいに扱う彼氏にたいしては、我慢なんてしないで、逃げ出すべきです。
だけど、彼氏が思い通りになってくれないからと言って、不機嫌になる、というのは、「愛」がないですよね。
不機嫌になれば、彼氏だって嫌な気持ちになりますもん。
そういう相手の気持ちを考えられない女性は、恋愛はうまくいかないのです。
とくに愛を求める女性は、自分のことしか見えていないので、相手の気持ちまで考える余裕がありません。
私もまったく相手の気持ちを考えていなかった・・・。
だって、自分は「愛をもらえていない」被害者だと思っているから。
かわいそうなのは、自分だと思っていたから。
それでね。
彼が趣味を優先することも、飲み会へ行くことも、連絡がないことも気にしないで、愛を与えることにしたんです。
以前の私なら、そっけないLINEを送って、彼氏の気分を悪くさせていたであろう場面でも、それをやめて、ただ愛を与えました。
どんなに子供に悪態をつかれても見捨てない親のように。
そうしたら!
ちゃんと、彼からも愛がもらえるようになったんです。
私に歩み寄ってくれるようになったし、愛を感じるようになったんです。
実際には、趣味を優先したり飲み会へ行くことも、べつにいけないことではないんですよね。
彼の楽しみですから!!
私は本当に、愛を与えるのがド下手でした。
愛を与えるって、彼を思いやる、彼を尊重することなんですよね。
「私を優先してくれない彼氏なんて知らない!」
ではなくて、「趣味もストレス発散には必要だよね!」などと受け入れる。
何かあるといちいち不機嫌になるような女性は、どう考えたって愛されませんよね、愛なんてもらえませんよね。
なのに、当時の私にはそんな当たり前のことがわかっていなかったんです。
もし、誘いを断っただけで不機嫌になるような人がいたら、友達になりたいなんて思わないでしょう?
こちらが思い通りにならないだけで不機嫌になるような人は、ただの自分勝手!
彼氏との関係がなかなかうまく行かない女性は、愛を与えているのではなくて、愛を押し付けています。
自分の「好き」という気持ちを相手に押し付けているだけなんです。
彼に出会って、本当に私は変わりました♡
優しくしてくれるから、優しくする。
私のことが好きかわからないから、優しくできない。
なんていう、条件付きで愛の出し入れをしない!
最初は難しいかもしれません。
「してくれない」ことに注目しているから、「ありがとう」なんて言えないんです。
だけど、「してくれている」ことに注目をして、最初はちょっぴり悔しくても「ありがとう」を言う。
そうすると、本当に変わるから。
先日も書きましたが、恋愛に勝ち負けを持ち込むと、ずっと関係が不安定です。
「ありがとう」を言ったら負けのように感じるかもしれないけど、負けていい。
引き寄せの法則でも、自分が出したものが返ってきます。
だから、愛を与えれば、愛が返ってきます。
愛を求めている状態って、その原点が「不足」だから、結局返ってくるのは「不足」なんですね。
「愛をちょうだい!」の気持ちでいればいるほど、愛はもらえないのです。
瀬戸内寂聴さんは、愛とは相手の心を想像すること、そして思いやることとおっしゃっています。
「好き」って言うことや、彼に構うことは愛情表現のひとつですが、愛を与えることと愛情表現をすることは違います。
愛を与えるとは、相手の気持ちを考えることができて、思いやれることなんですね。