受け取り上手は愛され上手!
なんてことを、恋愛をこじらせていた頃の私は、まーーったく知りませんでした。
とくに長女であることも手伝って、そしてまた、これまでの彼氏が年下だったこともあって、「よかれ」と思って、受け取るどころか、せっせと与えつづけていました。
大好きな彼なんだもん、いろんなことをやってあげたくなるでしょう?
そして、「こんなにしてくれる女性は、ハナしかいない!」なんて思ってくれるだろう、とも思って、せっせと与えていたのです。
つまり、与えれば愛情をもらえると思っていました。
女性が与えれば、男性が与えられない
私が彼氏にせっせと与えていたのは、私がそうされたら嬉しいからだし、愛情を感じるから。
だから、彼氏も喜んでくれるだろうと思って、あれやれこやと頼まれてもいないのにマッサージをしだしたり、ご飯をつくって待っていたり、彼氏が喜ぶことを考えて実行したり…
それはそれは、かいがいしく与えていたものです。
そのときの彼氏とはそれなりに続いてはいたんだけれど、だんだんと私がしんどくなって、彼にたいして与えるのをやめたんです。
彼氏に与えつづけても、私がほしい「愛情」というものは、全くもらえている感じがしなかったから。
そして単純に、疲れた。
そうすると今度は、彼のほうから私が欲しがっていたプレゼントをくれるようになったり、手をつないでくれるようになったり(いつも私からつないでいた)したことを、思い出します。
そう、女性が与えるから、男性が与える隙が生まれないのですね。
この頃は「受け取り上手は愛され上手」なんて言葉も知らず、プレゼントをもらっても、嬉しいと思うと同時に、「なんだか申し訳ないなぁ」なんて思ったものです。
私のためにお金を使わせてしまうのが、申し訳なかった…。
典型的な受け取りベタの発想ですよね。
女性が男性にせっせと何かを与えても、愛されることはありません。
そもそものところで、男性は何かをやってもらったことはあまり覚えていないものです。
しかし反対に、自分が彼女にやってあげたことは小さなことまでよく覚えています。
とくに、自分がやってあげたことで彼女が喜んでくれたことはよく覚えていて、またやってくれます♡
一方で女性は、彼氏にしてもらったことをよく覚えていますよね。
だって、嬉しいから♡
そう、女性はやっぱり男性に与えてもらうことが嬉しいんです。
男性は女性に与えたい、そして受け取ってほしい
私は彼氏に与えることが好きなんだ、と思っていたけれど、実際は違った。
やっぱり彼氏から与えてもらう方が数倍嬉しい!!
そして男性は、女性から与えてもらいたいのではなくて、女性に与えて、それを受け取ってもらえることが嬉しいんです。
男性は、与えたものを受け取ってくれる女性に、愛情をどんどん募らせてゆくのです!
受け取るとはどういうことかと言うと、感謝すること、そして喜ぶこと。
私が、彼氏に与えつづけることに疲れたのは、与えつづけても欲しかったもの(愛情)がもらえなかったから。
同じように男性だって、彼女に与えつづけても欲しいものがもらえなければ(感謝されず、喜ばれなければ)、いつしか与えるのをやめてしまいます。
「私は彼氏からなにも与えられていない!」と嘆く女性は、きっと、彼氏が与えてくれていた優しさなり、気遣いなり、愛情を受け取らずに、自分がほしものをもらえていないことに不満を言っているのかもしれません。
受け取り上手は愛され上手
受け取り上手な女性が愛されてしまうのは、男性の「必要とされたい」という欲求を満たすからです。
男性が喉から手が出るほど欲しい「存在意義」を感じさせてあげられるから。
女性は女性であるだけで存在意義を感じやすいけれど、男性は女性にくらべて存在意義を感じることができないんです。
そしてまた、「彼女のためにこんなにやってあげているなんて、俺はこんなに彼女のことが好きなのか!」と、あらためて、自分の彼女への愛情を確認するのですね。
「受け取り上手は愛され上手!」
という事実を知って以来、私は大好きな彼にたいして過剰に与えることをやめました。
今までと全くちがうスタイルの恋愛になるので、最初は本当に与えなくてもいいのかなぁ…と不安でしたが、今ではもう普通になっています(笑)。
とにかく彼がくれるものを受け取ることに専念したんです。
たとえば、むかしの私は、まるでお母さんのように、お付き合いをしていた彼氏の体調を心配していました。
だけど今は、彼のほうから体調を心配してくれて「無理しないでね」って声をかけてくれます。
さりげなく車道側を歩いてくれたり、お店のドアを開けてくれたり、彼の小さな気遣いもきちんと受け取って「ありがとう♡」を言う。
彼が「○○しようか?」と言ってくれることに対しても、「悪いから」と遠慮するのではなく「うん、嬉しい!ありがとう♡」。
こうしてどんどん、男性が与える喜びを知っていくと、彼女にハマります。
愛されている女性って、男性になにも与えていないのではなくて、受け取ること(感謝・笑顔・喜ぶこと)で、男性に満たされた気持ちを与えているんです。
だから、愛されてしまうんですね。