人は感情によって動きます。
たとえば2泊3日の弾丸台湾旅行へ出かけたとしましょう。現地でたくさん歩いて観光して、たくさん歩いて食べ歩きを楽しんで、最終日の夜、空港に到着しました。
次の日は仕事です。
あなたは「はぁー楽しかった。でも疲れたから一刻も早く家に帰って寝たい！」と思うでしょう。もしかしたら、空港にマッサージ店を見つけて、30分ぐらいマッサージしてもらうかもしれません。
しかしここで友達から「今からみんなでカラオケ行くけど来ない？」と連絡がはいりました。
果たして、カラオケへ行くでしょうか？
体力が有り余っているお年頃なら、もしかしたらカラオケに行ってしまうかもしれませんが、疲れてヘトヘトの状態で、きっと、カラオケには行かないですよね？
「弾丸旅行で疲れた！早くベッドで横になって楽になりたい！」という感情が、あなたを動かし、あなたは一刻も早く家に帰ります。
「弾丸旅行で疲れた！マッサージで癒されたい！」という感情が、あなたを動かし、空港にあるマッサージ店に向かいます。
疲れている彼氏が会いたくなる彼女とは？
仕事で忙しい彼が「週末は疲れたからゆっくり休みたい」と、あなたとのデートを断る回数が増えてきたとき、もしかしたら、こう思うかもしれません。
「私だって仕事で疲れてるけど、会いたいのに。彼は私に会いたくないなんて、私のこと、もう好きじゃないのかな」って。
あまりに疲れすぎて本当に誰にも会いたくない時もありますが、男性が「疲れたから週末は家でゆっくり休みたい」とデートを断ることがちょくちょくあるのなら、
もしかしたら・・・
彼にとって、あなたは弾丸旅行帰りのマッサージ店ではなく、カラオケなのかもしれません。
会えば要求が多かったり、ちょっとのことですぐに不機嫌になったり、あれやこれやと口出しをしたり、愚痴が多かったり、「私のこと好き？」って何度も聞いたり・・・心当たりはありませんか？
彼が「仕事で疲れたなぁ。だから週末は彼女に会いたい！」という感情が起こるには、上記のような彼女では、きっと起きないですよね。
それでは、どんな彼女だったら、疲れていても会いたくなるのかというと・・・
彼女に会えば癒されたり、居心地がよかったり、彼女の可愛い姿を見ているだけで幸せを感じることができる、そんな彼女です。
疲れたから癒されたい！だから彼女に会いたい！
疲れたから幸せな気持ちになりたい！だから彼女に会いたい！
人が感情で動くのは、もちろん疲れているときに限らず、人が人に会いたい時もそうです。
人は、「こんな気分になりたいなぁ。」を満たしてくれる人に会いたくなります。
「楽しい気分になってたくさん笑いたいなぁ。」って思ったときに、いつも愚痴ばかり言う友達に会いたいとは思わないでしょう？
一緒にいて、小さなことでもケタケタと笑っちゃうような、そんな気の合う友達と会いたいでしょう？
彼氏に義務で会ってもらう彼女にならない！
日テレの朝の情報番組『スッキリ』で、「東京オリンピックに向けて、どうしたらみんなちゃんとゴミ箱にゴミを捨てるのか」のアイディア出しの企画を行っていました。
（渋谷や原宿で、タピオカの容器がいろんな所に捨てられているのも問題になっていますよね。）
で、海外で、みんながゴミを捨てるようになった成功例を紹介していたのですが、それを見た前田裕二さん（大ヒット書籍『メモの魔力』の著者）が、こんなことを言いました。
「成功している例に共通しているのは、ゴミ捨てを”やらなきゃ”ということから、”やりたい”に変えて成功している」と。
なるほど！ですよね。
「やらなきゃ」だと、人は本音ではできればやりたくない、だから「やらない」。
でも「やりたい」だと、人はやりたいから「やる」。
とっても単純なことですが、これって、彼氏と彼女の関係でも言えることです。
「彼女だから週末は会わなきゃ。」という義務になってしまうと、そのうち「会わない」に変わってしまいます。
「○○しなきゃ！」って、義務感でやっていることは、それがやらなくても済むのなら、だんだんやらなくなります。
彼氏が彼女と毎週会っていたけど、だんだん「会わなきゃ」という義務感に変わっていき、そのうち「会わない」になってしまう。
一方で「週末は彼女に会いたい」だと、シンプルに「会いたい」。だから「会う」。
つまり、彼が週末に会ってくれないのは、彼だけが一方的に悪いわけではけっしてなく、彼にとって「会いたい！」と思う彼女でないことが、大きな原因です。
人は感情によって動きます。
男性も感情によって動きます。
彼はあなたに会うことによって、どんな感情を得られるのでしょうか？あなたは彼にどんな感情をプレゼントしてあげられるのでしょうか？
・幸せな気持ち
・自信がつく
・刺激をもらえる
・楽しい
・癒される
・居心地がいい
・自己重要感が満たされる
もし今、彼がなかなか会ってくれない、という状況になってしまっているのなら、「私は彼にどんな感情をプレゼントしていたのだろう？（彼にとっては全くプレゼントではなかったのかもしれない）」と考えてみると、なかなか会ってくれない原因が見つかるかもしれませんね。
そして、彼にはネガティブな感情ではなく、「快」の感情をプレゼントできる彼女になった時、「週末は彼女に会いたい！」そんな彼に変身しているでしょう。
