人は誰もが「必要とされたい」と思っています。
もし「今日、仕事したくないなぁ」と思ったとしても、いざ出勤して「あなたは、今日やることがないです。」と言われたら、一日目は「ラッキー!」なんて思うかもしれませんが、それが3日もつづけば「私は必要とされてないんだ」って悲しい気持ちになるでしょう。
しかし、恋愛の場面で、自己重要感を満たしてもらおうとする女性は、恋愛がうまくいかない傾向があります。
自己重要感を満たしてもらおうと恋愛する女性は、男性から愛をもらおうとします。
男性から愛をもらうことで「私は必要な存在なんだ」「私は大切にされる存在なんだ」と認めることができるんですね。
これは、自分で自分のことを認めることができないからです。
そして、愛をもらおうとするので、当然、クレクレが発動してしまいます。
「もっと会いたい!」
「もっと連絡してほしい!」
「もっと優しくしてほしい!」
と、クレクレスタイルの恋愛になってしまいます。
一方で、恋愛上手な女性は、自分で自分を満たすことができるし、自分で自分のことを大切な存在だとして扱っているので、恋愛の場面で自己重要感を満たしてもらおうとしません。
彼のことも愛しているし大切だけど、それと同じように自分のことを愛しているし大切に思っているから。
愛される女性は、自己重要感を満たしてもらうとするのではなく、男性に自己重要感を与えることができるのです。
自己重要感を与えるというのは、「私にはあなたが必要ですよ♡」というメッセージを送っているということです。
とは言っても、「私はあなたがいないと生きていけない!」「私の人生はあなたがいなくちゃ、全然楽しくない!」というのとは全く違いますからね。
男性は「俺を必要としてくれる」女性を手放そうとは思いません。
だけど、それはイコール、「俺がいないと生きていけない」女性ではないんです。
彼がいないと生きていけない女性は、男性に「No」という選択肢をあげられません。
どういうことかというと、「駅まで迎えに来て!」と彼に言ったときに、彼に「No」を突きつけられてしまったら、それを受け入れられず、「私のこと大切じゃないんだ」と自分の価値と結びつけてしまい、ムクれてしまったり不機嫌になったりします。
男性は「No」を受け入れてくれない女性には、息苦しさを感じてしまいます。
愛される女性は、男性に素直に頼ることができます。
自分のダメな部分、弱い部分、できない部分、カッコ悪い部分をさらけ出すことができるので、素直に頼ることができるし、
弱い部分をさらけ出しているから、男性も彼女の前では弱さを見せることができ、時には彼女を頼ることができます。
彼に頼るから、彼からも頼られるようになり、彼を必要とするから、彼からも必要とされるようになるんですね。
そして、そうやって、お互いに自己重要感を与えあえる関係が出来上がっていくんです。
恋愛はどちらか一方が与えるだけ、ではうまくいきません。(恋愛だけでなく、人間関係全般におけることだけれど)
男性は彼女の役に立ちたい!喜ばせたい!と、小さなことから大きなことまで、いろいろなことをしてくれます。
だから「私もお返ししなきゃ!」と意気込むのではなく、彼がしてくれることを「ありがとう」と喜んで受け取ることで、彼には嬉しい気持ちや幸せな気持ちを与えています。
アンパンマンの作者である、やなせたかしさんの言葉にも、「人間が一番うれしいことは、人が喜んでくれること」というのがあります。
彼がしてくれることを「ありがとう」と受け取らずに、してくれないことに不満を言うから、彼が一方的に与えるだけになり、そのうち与えてくれなくなるのですね。
男性に自己重要感を満たしてもらおうとするのではなく、自分で自分のことを認めてあげて、自分で自分を大切に扱ってあげる。
そうして、男性に自己重要感を与えることができれば、自然と彼もあなたを必要としてくれるようになりますよ。