「現実の彼は無視する!」と言っても、もちろん彼にたいして無視する態度をとるわけではありません。
潜在意識というのは、たくさん焦点を当てていることを拡大させていき、現実に見せてくれます。
毎日「仕事がつまらない」に焦点を当てていれば、ますますつまらない現実がつづくし、仕事に楽しさを見出している人は、楽しんで仕事ができる現実がつづいていきます。
これを恋愛に当てはめてみると、現実の彼に引っ張られて、
「彼が冷たい態度をとる」
「彼が音信不通だ」
「彼が私にまったく興味がなさそうだ」
などに焦点を当てつづけると、やっぱりずっと彼は冷たいままであり、音信不通のままであり、私に興味がなさそうな彼という現実がつづいていくというワケですね。
だから、現実の彼を無視するんです。
現実の彼を無視して、「こうなったらいいな」という状況に焦点を当てるんですね。
「こうなったらいいな」が叶わない理由
「彼とこんなことしたいなぁ」とか「彼とこんな関係を築いていきたいなぁ」とか、彼との結婚生活を思い描いているのに、ちっとも現実が変わらない。
それどころか、ますます彼との関係が悪くなる。
ノートに書き出したり、口にしたり、頭の中で描いても、全然「こうなったらいいな」が叶わないのだとしたら、
「こうなったらいいなぁ」より、現実の彼のことをたくさん考えているからかもしれません。
もちろん「こうなったらいいなぁ」の全てがすぐに現実のものになるわけではなく、よく言われるように、目には見えないけれど水面下で動いている可能性も大いにあります!
これは本当にありうることです。
しかし、現実の彼に引っ張られすぎていたら、やっぱり今、あなたが見ている彼のまま。
いくら「こうなったらいいなぁ」と潜在意識にインプットしようとしても、それ以上に
「彼からLINEがこない」
「彼からデートの誘いがない」
「彼が趣味や友達を優先する」
「彼と曖昧な関係が続いている」
などばかり考えていれば、なかなか現実は変わらないでしょう。
現実の彼を無視するとはこういうこと!
たとえば現実では彼に音信不通にされていて悲しくて仕方がないのに、現実の彼のことを無視するなんてできない!と思う女性も多いと思います。
現実に引っ張られてしまうのも、仕方がないことです。
私も、彼に音信不通にされた直後は、「この世の終わりだ」ぐらいに落ち込み、「どうしたら音信不通じゃなくなるだろう」「どうしたら彼は私に会いたくなるだろう」などということばかり考えていました。
つまり、現実の彼に引っ張られていたんです。
「どうしたら音信不通じゃなくなるだろう」というのは、音信不通の現実に焦点を当てていることになりますからね。
私の場合は、結局、彼のことを考えないことで、現実の彼に焦点を当てることなく、関係がよくなっていきました。
「どうにかして彼とうまくいかせたい」
「どうにかして彼との関係をよくしたい」
ということも考えもしなかった、ということです(諦めた、という感覚に近い)。
つまり、とにもかくにも自分のことに意識を集中させることで、現実の彼無視できたというワケですね。
現実の彼に引っ張られているときは、「どうにかして」とか「どうしたら」と考えがちですが、これらは「そうなっていない」という現実に焦点を当てていることになります。
そして「こうなったらいいなぁ」と思い描けるようになったのも、だいぶ後です。相手は芸能人だったりもしましたが、「こんなデートがしたいなぁ」などと、たまに思い描いていました。
しかしこれも、頑張って「こうなったらいいなぁを思い描かなきゃ!」と力んでいたわけではなく、自分の意識が現実の彼から離れて、自分のことに意識を向けられるようになったことで、自然と明るい未来を想像できるようになっていった、という感覚ですね。
いきなり「こうなったらいいなぁ」を考えようとするより、まずは現実の彼を無視するのが先。
音信不通の辛い状況で、「こうなったらいいなぁ」なんてなかなか想像できないですものね。
現実の彼を無視するだけでも効果はありますので、ぜひ自分に意識を向けることをとことんやってみてください。
現実は無視して理想の世界に思いをはせる
そしてもう一つの私の体験談が、まったくお金の心配をせずに海外暮らしを実現させたことです。
この夢を実現させたときの私は、現実では日本に住んでいるわけで、お金のこともどうなるかわからない状態。
しかも住みたいと思った国に知り合いは誰もいない。
しかし私はこの現実に引っ張られることなく、頭のなかでは海外に住んでいる自分を思い描いていました。
当時、潜在意識のことはほとんどよく知らない状態で、それゆえ「こうなったらいいなぁを想像しよう!」と力んでいたわけでもなく、ただただ「海外に住んでいる自分」を思い描いていたように思います。
「お金の心配をせずに海外に住む」ということを信じて疑わなかったから、できたことことでしょう。
そうやって、海外に住んでいる自分を思い描きながら、現実では、今できることを淡々とやっていた。
そうしたら、お金の心配をせず、海外に暮らす(いくつかの国に住みました)という夢が叶ったんですね。
現地では語学学校へ通ったり、日本人もふくめて友達ができて、一日の大半を遊んで暮らすなどして過ごしていました。
みなさんもきっと、大なり小なり、これまでに何かしらの夢(願い)を叶えてきていると思います。
そのときの自分を思い出してみると、現実に引っ張られるより、願いを叶えたあとの自分に意識が向いている時間が長かったのではないかと思うのです。
だから、みなさんも願いを叶える方法は知っているはずなんですね。
それが恋愛となると、現実の彼に引っ張られすぎてしまいますが、願いを叶える方法の根本は同じです。
それを思い出して、恋愛の願いも叶えていきましょう。