フランスの薬剤師であり、自己暗示法の創始者であるエミール・クーエさんをご存知でしょうか?
本来は薬としての効果がないのに、「薬」だと思い込んで飲むと良くなってしまう、というプラシーボ効果ってありますよね?
そのプラシーボ効果が世の中に知られる前に、思い込みによって病気が治るという仮説を立てた人です。
そして彼が、完成させるまでに研究に研究を重ね、たどり着いた一文が、
わたしは日々、あらゆる面でますますよくなっている
です。
(訳し方によって、日々とか、毎日とか、いろいろありますが、私は「日々」がスッと入ってくるので「日々」を使っています)
エミール・クーエさんが、この自己暗示による診療をはじめたところ、93%という驚異の治癒率をとげ、この数字は当時の他の病院の5倍だったのだそうです。
それで、私は2ヶ月ほど前、歯を磨くと右の奥歯のあたりが痛み出したんです。歯なのか歯茎なのか、どちらが痛いのかはわからないのですが、とにかく痛くて・・・。
そして数日すると、右側の顎が痛み出しました。
毎日歯を磨いているから虫歯じゃないとは思うけど、だけど、もし虫歯じゃなくて何か嫌な病気だったらどうしよう、と不安で不安で。
今の時期、できれば病院には行きたくないなぁと思っていたので、そうだ!と
「わたしは日々、あらゆる面でますますよくなっている」を唱え出しました。
すると・・・!
最初に歯の痛みがなくなったことに気づき、でもまだ顎は痛いなぁ、と思っていたところ、いつのまにか顎も痛くなくなっていたのです!!
で、その後も、
「わたしは日々、あらゆる面でますますよくなっている」を、なんとなーく唱えていました。
そうしたら・・・!
頭を悩ませていたトラブルが、なぜだかすんなり解決してしまいました。
そのトラブルが解決したのが、昨日です。
この暗示のポイントは、なんとなーく、ゆるーく唱えること。
以前、以下の記事でも書きましたが、このエミール・クーエさんは「努力逆転の法則」も生み出しています。
「意思」と「想像」が相反すれば、必ず「想像」が勝つというもので、意志の力だけで努力しても無駄!というものです。
だから「歯と顎の痛みをどうしても治したいんだ!」「この痛みを治すために唱えなきゃ!」と頑張って唱えるのではなく、ゆるーく唱える。
私も実際、「これで歯と顎の痛みがなくなったらいいなぁ」ぐらいの気持ちでしたし、頭を悩ませていたトラブルも「めんどくさいなぁ」と思いながらも「まぁ、そのうちなんとかなるでしょう」ぐらいに思っていました。
問題を問題視しなければ、問題じゃなくなるから。
そしてなにより、
「わたしは日々、あらゆる面でますますよくなっている」と唱えていると、本当にいろんなことがよくなっていく気がして、唱えているのが心地よかったのです。
ちなみに、エミール・クーエさんの「【PR】自己暗示(Amazon.co.jp)」という本もあります。
この、「意志」と「想像」ですが、意思がいわゆる顕在意識で、想像が潜在意識、ということになりますね。
引き寄せの法則で言われているように、潜在意識のほうが勝ってしまう、ということです。
だから、顕在意識と潜在意識が同じになれば、話ははやい!
「どうしても!どうしてもこうしたいんだ!」と思う背景には、「こうならないかもしれない」という抵抗が潜在意識で起こっている場合があり、そうすると、そちらが勝ってしまう。だから、「なにがなんでも!」じゃなくて、ゆーるく「こうなればいいなぁ」なんです。
で、この潜在意識を書き換えるのに効果があるとされるのが、自己暗示、というわけです。
「痛いの治ってくれー!」「治らなかったらどうしよう」ではなく、ただただ「わたしは日々、あらゆる面でますますよくなっている」と唱えるのです。
この自己暗示の一文のすごいところは、自分にとってオールマイティにいい方向に向かっていく、ということ。
私は歯と顎の痛みが出たことをキッカケに、ブツブツと唱えはじめましたが、トラブルまで解決してしまいました。
自分にとってのいいこと、自分にとっての幸せを知っているのは潜在意識なので、「本当はこっちの方がいいんだよ」という方向に、導いてくれるのですね。