『嫌われる勇気』で一躍有名になったアドラー心理学。その中でも重要な考え方のひとつが「課題の分離」です。
課題の分離とは簡単にいうと、自分の課題と他者の課題をわけることであり、他人の領域に首をつっこまない、ということです。
恋愛でもすごく大切な考え方で、恋愛をこじらせる女性、恋愛で悩みの沼にハマる女性は、課題の分離ができなくて苦しみます。
私もまさに「課題の分離」ができなくて恋愛をこじらせまくっていましたが、課題の分離ができるようになって、恋愛を楽に考えることができるようになりました。
「課題の分離」ができないと恋愛はこじれる
恋愛ベタさんは、相手を主語にして悩むのが特徴です。
「彼は私のことをどう思っているんだろう」
「彼はなんで連絡をくれないんだろう」
と、いくら悩んでも、究極のところ、答えは本人にしかわかりません。
人間は同じことで悩んでいると、たいていネガティブな方向に考えが傾いていきます。
本当はあなたのことが大好きかもしれないのに、例えば「彼はやっぱりカラダ目当てなんだ」という思いが強くなり、自分の勝手な思い込みで、相手にそっけない態度をとったり、相手を責めたりしてしまいます。
課題の分離ができないと、こんな風に仲がこじれてゆくのです。
彼があなたのことをどう思うかは、彼の課題(領域)。
彼があなたに連絡をしないのは、彼の課題(領域)。
なんですね。
「彼はどうしたら連絡をくれるようになるだろう」というのも同じです。
この場合は、相手を変えようとしています。
相手を変えようとすれば、やっぱり仲はこじれます。
恋愛もふくめた人間関係のトラブルはたいてい、相手の領域に介入しようとして起こります。
反対に考えてみるとわかりやすくて、もしあなたのことを好きな男性がいて「なんで○○ちゃんは、俺に連絡をくれないの?」「もっと連絡してよ!」と言われても、「いやいや、連絡したいと思わないんだから仕方ないでしょ」ってなるでしょう?
彼とはあんまり関わりたくないなぁって、思ったりするでしょう?
恋愛上手な女性は「課題の分離」ができる
課題の分離ができると恋愛はうまくいきやすいし、恋愛がスルッとうまくいく女性は課題の分離ができます。
課題の分離ができる女性は、「彼が私に連絡をしない」という事実にたいして、「私はどうしたいのか」と考えます。
「私はどういう関係が理想なのか」と考え、そういう関係になるには、私はどうしたらいいのだろうと考えたりするんですね。
そしてもし、相手に「私はもっと連絡を取り合いたいと思っている」と伝えたいと思い、伝えたとしても、そこから先、彼が連絡を増やすかは彼の課題です。
自分の意見を言えたことで花丸なんですね。
私もむかしは「連絡をくれないのは、私のことがそれほど好きじゃないからだ」と決めつけて、相手に不機嫌な態度をとったりしていましたが、「課題の分離」ができるようになって、そんなことは思わなくなりました。
彼が私に連絡をしないという事実があるだけだから。
その事実にたいしてモヤモヤする気持ちがあるなら、「私はなぜモヤモヤするのか」と考える。
・もっと連絡がほしいのか
・連絡がないことで「好かれてない」と思うのが嫌なのか
・自分の寂しさや不安を埋めたいだけなのか
とにかく意識を向けるのは自分であり、主語を自分にして考えるんです。
そうするとどんな行動をすればが見えてきます。
私は連絡うんぬんで悩むことがなくなりましたが、それは「連絡したければ、私が連絡する」からであり、連絡にたいして重点を置かなくなったからなんですね。
もう本当に声を大にして言いますが、うまくいっている恋愛って、連絡で悩まない!!
連絡で悩まなくなったのは、「彼は私のことをどう思っているのだろう」と考えなくなったのも、理由のひとつだと思います。
つまり課題の分離ができるようになって、悩まなくなった。
「彼は私のこと好きじゃないかも」
「どうしたら彼はもっと私を好きになるだろう」
「こんなことすると彼に嫌われちゃうかな」
など考えなくなると、連絡って本当に重要じゃないし、ふつうに連絡すればいいと気づきます。
恋愛ではつねに「自分がどうしたいのか」を考える
課題の分離ができずに、相手を主語にして悩んでいると、相手との関係はこじれていきます。
「彼は私のことをどう思っているんだろう」と考える気持ちは、本当に、本当に、よーーくわかります。
だけど、こうして悩んでもやみくもに時間が過ぎていくだけ。なんならマイナスな考え方をして、相手に理不尽な態度をとってしまいます。
事実にたいして「私はどうしたいのか」。
こうして自分の課題にして考えられると、恋愛を複雑にすることなく、自分にとって幸せな恋愛ができるようになります。