「好き」はポジティブで、「執着」はネガティブ。まるで正反対の言葉ですが、違いがわからない人も多いと思います。
エネルギー的にみても「好き」はエネルギーが高く、「執着」はエネルギーが低い状態。
同じエネルギーのものが引き合うので、「好き」という感情でいる時と、「執着」いっぱいの状態では引き合うものが違ってきます。
見分け方は簡単で、苦しいなら執着している状態です。
心がネガティブに傾いているなら、「好き」ではなく「執着」です。
「好き」と「執着」の違いとは?
好きと執着の違いは、相手をコントロールしたくてたまらないのが「執着」で、相手の自由を尊重できるのが「好き」です。
本当に「好きだなぁ」と思うポジティブな状態のときは、相手にも幸せであってほしいと思うもの。
もし、大好きな彼氏が、お休みの日に趣味を楽しんでいるとしましょう。
大好きな人が、自分の好きなことをやって楽しんでいるなら、それって、本来なら自分にとっても幸せのはずなんです。
しかし執着してしまっている状態では、休日に趣味を楽しむ彼氏が許せません。
私も、彼にたいして「趣味ばっかり!男友達と遊んでばっかり!飲んでばっかり!」と執着していた時期がありました。
どうにかして、休日は私と過ごす時間に使ってもらおうとコントロールしようとし、心の中はどす黒い感情で溢れていました。
こんな状態の彼女に、誰が会おうと思うでしょう・・・。
しかし、愛されマインドに変わりつつあった私は、ある時、彼が趣味について話しているときはすごく楽しそうだし、やっぱり飲んでいる時ってすごく楽しそう。
彼が楽しいならそれでいいや、って思えたんです。
そうしたら、彼の方から歩みよってくれるようになったんですね。
「執着」のエネルギーから「好き」のエネルギーに変わったからだと思います。
執着を手放すのは自分のため
私はこれまでの恋愛で、ずーーーっと、執着してきました。だから苦しかったし、こういう苦しさが恋愛だと思っていたんです。
たしかに好きな人とは、たくさん会いたいし、たくさん連絡をしたいし、自分だけを見てほしい。
でもこれって、やっぱり執着なんです。
そして執着が生まれると途端に苦しくなるし、執着がなくなると、すごく楽になる。恋愛を楽しめるようになる。
執着を手放すって、自分のためなんです。
自分を幸せにしてあげるために、執着を手放すんですね。
あなたも、もし誰かに執着されたら嫌でしょう?執着されて嬉しい人なんていません。だから、執着されている彼氏は、執着する彼女から離れようとします。
執着していると、いいことってないんです。
執着するのは「彼氏が離れていく」と思っているから
ただ苦しいだけの執着。なのに執着がやめられないのは、いなくなったら困るからであり、いなくなることを恐れているからです。
私が、休日に趣味を楽しむ彼にたいして執着していたのは、「私より趣味のほうが大切なんだ」という思考から、「彼は私のことがそれほど好きではなく、いつか、私から離れるかもしれない」という思考が生まれていたからなんですね。
だって、離れていかないと思うものには執着しません。
「お金は使っても、またすぐ入ってくる」と思う人は、お金に執着しません。「お金はなくなるものだ」と思っているほど、お金に執着します。
執着したくないのに執着してしまう人は、彼氏が離れていくと思っているからです。
彼氏を、自分を、まったく信じていない状態なんですね。
執着する恋愛を当たり前にしない
私はこれまでの恋愛を振り返ると、恋愛を「楽しい」と思う時間の方が少なかったです。
「好き」ではなく「執着」している状態がずっとだったから。だけどこれが当たり前になっていたから、私の恋愛は「好き」ではなく「執着」だ、ってことにも気づきませんでした。
自分の恋愛しか知らないんだもの!
愛される恋愛をしている女性って、これが当たり前じゃないんです。愛される恋愛ができるようになって、初めてこのことに気づきました。
自分に自信がない女性は、根底に「疑う」というベースがあるので、彼氏から連絡がくれば「愛されてる」と感じ、一度、返信が遅くなれば「やっぱり彼は、私のことそれほど好きじゃないんだ」と落ち込みます。
「彼のことが好き」という気持ちより「彼は私のことを好きだろうか」という疑いのほうが大きいんですね。
疑いベースで彼氏を見るのをやめる。
執着をやめて、相手を好きになるには、まずは疑うことをやめることからはじめる。
防衛本能から「疑う」恋愛を繰り返す場合もありますが、信じる勇気が恋愛を変えるんですね。