自己啓発本は意味がない、なんて言われ方をする場合があります。
結論から言うと、私は自己啓発本は意味がないとは全く思っていなくて、だけど、自己啓発本との向き合い方を間違えると、本当に意味がないものになると実感しています。
自己啓発本というのは、簡単に言うと、自分をより成長させることを目的とする本のことですね。
私がフリーランスになってしばらくした頃、いよいよお金がやばいかも!という時期があったんです。(平日が自由であることが楽しくて、遊びまくってしまった…)
その時、ある一冊の自己啓発本に出会い、はじめて真剣に自己啓発本というのを読みました。
知らないことがいっぱいで、とてもワクワクしたことを今でも覚えています。
それからは仕事がびっくりするぐらい順調で、自己啓発本はすごい!と思った出来事でした。
しかしだからと言って、自己啓発本にハマることはなく、たまにビジネス書を読むぐらいでした。
なにより仕事がとても楽しくて、自己啓発本にハマるような状況ではなかった。
しかし!
私にとっての大きな夢を叶えたあとに目標を失った私は、やりたいことが見つからない悶々とした時期を迎えました。
そしてその時期、私は藁にもすがる思いで、自己啓発本を読みまくり、自己啓発本中毒になってしまったのです。
だけど何年経っても状況は変わらず、私はある日気づいたんです、自己啓発本との向き合い方が間違っていたことに。
そして、本棚に並んでいる自己啓発本をすべて捨てた(売った)んですね。
自己啓発本は意味がないと言われる理由
私が何十冊(数えてはいないけど、何百冊レベルだったかも?)と自己啓発本を読んでいたけれど、何も変わらなかった理由は、今ならよくわかります。
これから、自己啓発本を読みまくった時期、結局何も変わらなかった理由、つまり自己啓発本を読んでも全く意味がなかった理由を書いていきますね。
自己啓発本を読むことが目的になっていた
よく言われるように、自己啓発本って中毒性があるんです。
私もまんまとハマってしまったわけですが、私が自己啓発本を何十冊、何百冊と読んでも全くマイナスの状況から抜け出せなかったのは、
自己啓発本を読むことが目的になっていたからです。
次から次へ読んでみたい自己啓発本が本屋さんには並んでいて、新しい本を読むのが楽しみになっていました。
自己啓発本を読んでいると、気分が高揚してくるんです。
だからちょっとテンションが下がれば、また新しい自己啓発本を買ってテンションを上げて…というのを繰り返していました。
言ってみれば薬のようなもの。
自分のテンションを上げるために、ただひたすら自己啓発本を読んでいたのですね。
自己啓発本を逃げ道にしていた
自己啓発本の中毒になっていた何年ものあいだ、私は、本を読むことで満足していました。
「私には、自己啓発本があるから」と逃げ道にしていて、いつか状況はよくなるだろう、なんて思っていたんですね。
しかし何年経っても、なにも変わらない時期がつづいて、ある日気づいたんです。
結局、自己啓発本を読むことより、行動することに意味があるのだと。
本を読んでいれば自分が変われる気がして、楽な方、楽な方へ逃げていました。
本を読んでいることで、私はちゃんと行動しているんだ、と思い込もうとしていたんです。
もちろん本を読みながらも、リアルに行動はしていましたが、その行動もとにかく何かを「やらなきゃ」という焦燥感からくるもので、ちっとも楽しめない。
私の気分が高揚していたのは、本を読んでいる間だけだったのです。
本棚にズラリと並んでいる自己啓発本を眺めて、「あー、私はこの本たちを逃げ道にしていた」と気づいたのですね。
そして、「またいつか読むかもしれない」と捨てられずにいた、すべての自己啓発本を捨てて(売って)、気分もスッキリしてからは、いろいろなサークルに顔を出したり、とにかく行動するようになったんです。
これは私にとって転機のひとつです。
自己啓発本を読むのも楽しかったけれど、あれは中毒性があるから楽しかったのであって、やっぱりたくさんの人と交流したり、いろんなことを経験する方が楽しいことに気づけました。
何かを手放すことで、ちゃんと新しいものは入ってくるのです。
自己啓発本は意味があるけど、中毒にはならないで!
私は自己啓発本がキッカケで変わることができたし、周りにも自己啓発本を読んで成功した人は多いです。
周りの社長さんは、自己啓発本を読んでいますし、なんなら自己啓発本を出している人もいて、ちゃんとビジネスを成功させています。
パーソナルトレーニングジムを経営している知人の男性は、たまにSNSでおすすめの自己啓発本を紹介したりしています。
そして私は、いまも自己啓発本は読みますが、以前に比べてうんと少なくなりました。
そもそも以前読んでいた量がやばすぎたのだけれど、最近はまた極端に少なくなって、月に一冊読まないことも普通にあります。(その他の本は読みます)
そもそも自己啓発本の中毒になってしまう時期って、暇なんです。
物理的に暇、というより心が暇。
やりたいことがあってワクワクしている時期は、自己啓発本を必要としないのですね。
なぜなら自己啓発本を読むことによる高揚感がなくても、日常がワクワクしているから!
自己啓発本が意味をなすときは、高揚感を得るために読むのではなく、学ぼう、役立てようとするために読む場合だと感じています。
もし、自己啓発本を何十冊、何百冊と読んでいるのにちっとも変わらない!と感じているのであれば、もしかしたら高揚感を得ることだけを目的に自己啓発本を読んでいるのかもしれません。
一度思い切って手放してみると、案外あっさりと変わることができるかもしれませんよ。