私が頭でっかちな恋愛をしていた頃、多くの行動は「好きな人に好かれたい!」ためにやっていました。
たとえば、好きな人と一週間ぐらい連絡を取っていなかったとして、
「あー、もし他の女性に心が向いていたらどうしよう」という不安がニョキニョキと顔を出し、
「そうだ!彼をLINEで褒めよう」
「そうだ!彼をLINEで頼ろう」
なんて、用事もないのに、LINEで「彼の気持ちをこちらに向けよう」としていました。
このまま放っておけば、彼からLINEが来たかもしれないのに。
これは、彼とLINEをしたいからLINEをしたのではなく、「こうすれば彼に好かれるかも」と思っての行動です。
そしてLINEだけじゃなくて、彼に会っているときも「褒めれば好かれるかも!」「彼の得意なことを話させてあげたら好かれるかも!」と、
頭のなかは、「彼を好き♡」という素直な気持ちではなく、「彼に好きになってもらいたい!」ばかりでした。
もともと考えることが大好きで、何かを学んだりすることも大好きだった私は、恋愛も戦略思考で、まるで「彼を振り向かせる」ゲームのように、戦いであるかのように挑んでいたのです。
こんな女性を、誰が好きになるでしょう。
男性を褒めるのも、
男性を頼るのも、
男性の得意な話しを聞いてあげるのも、
たしかに好かれます。
しかし、洋服屋さんに行っても、「あーこの店員さんは、私に洋服を買わせたいんだなぁ」というのがハッキリと伝わってしまう店員さんっていますよね?
「このワンピース似合うって言ってるけど、買わせたいだけなんだろうなぁ」って時ありますよね?
好きな人にとっての私は、まさにこの店員さん状態です。
彼には「俺に好かれようとしているな?」というのが、おそらくミエミエだったことでしょう。
こういうの、本当に伝わってしまうんです。
男性は「俺に興味を持ってくれている女性」には好意をもっても、「俺をコントロールしようとしている女性」には好意をもちません。
そして、私のほとんどの行動が「好きな人に好かれたい」ためであり、その根底にあるのは「好きな人に好かれていない」です。
潜在意識では「私は好きな人に好かれていない」と思っているので、そうすると、好きな人に好かれない現実がずーっと展開されていってしまいます。
見事に、私はながい、ながーい片思い期間が続いたのでした。
だからもし今、片思いがなかなか進展せずにいて、「好きな人に好かれたい!」と思って、何かをやろうとしていることに気づいたら、一旦立ち止まってみることをオススメします。
たとえば、「あ、彼にLINEで、スマホのことでわからないこと聞いてみよう」と思ったとき、それが「頼ったら彼に好かれるかも!」と思ってLINEをしようとするなら、やめたほうがいい。
それなら、素直に「彼とLINEがしたいからLINEをするんだ!」の方が、よっぽどいい。
もちろん、「好かれたい!」からする行動が一切ダメなわけではないし、それが功を奏することもあるけれど、
好きな人に何かをしようとする時、「私は、なぜソレをしようとしているのか?」というのは、大切なんです。
なんて書くと、「そんなこと、わざわざ考えるのめんどくさい!」と思うかもしれませんが、この「しようとしている理由」が、「好かれるため」なら、やっぱり根っこには「私は好かれていない」があるから、要注意!
恐れや不安からの行動は、同じように恐れや不安を導き、愛からの行動は愛を導きます。
たしかに、好きな人がいれば、「好かれたい!」と思うのは当然の心理です。
しかし、かつての私のように、「好きな人に好かれたい!」「好きな人に好かれるにはどうしたらいいだろう?」ばかりを、四六時中考えていると、
いつの間にか、すべての行動が「彼に好かれるため」にやるようになり、根っこにはずーっと「私は彼に好かれていない」がい続けてしまいます。
「私は彼に好かれていない」が、潜在意識にこびりついてしまうのです。
潜在意識はとても優秀で、いつも意識を向けていることを重要だとみなし、その通りの現実を見せてくれようとするのです。
恋愛は、頭で考えすぎるとうまくいきません。
「私は彼が好き♡」という感情を大切に、素直な気持ちで向き合うほうが、うまくいきます。
好き、というのは「愛」なのでエネルギーも高いのですね。
恋愛がスルッとうまくいってしまう女性って、「私は彼が好き♡」で恋愛しています。
ところが、恋愛がうまくいかない女性は、「私は彼が好き♡」をいつの間にかどこかへ置き忘れてしまい、「彼に好かれたい!」「彼を振り向かせたい!」で恋愛してしまいます。
「好きな人に好かれたい!」が「私は彼が好き♡」より大きくなってしまっていることに気づいたら、一旦深呼吸をして、「私は彼が好き♡」という気持ちで、彼に向き合うことを、またはじめてみてくださいね。