人は誰でも「自分のことをわかってほしい」と思っています。
FacebookなどのSNSで自分のことについて投稿するのも、自分のことをわかってほしいからですよね。
SNSに投稿しないからといって、「自分のことをわかってほしい」という承認欲求がないのかと言うと、もちろんそうではなく、「いいね」の数が気になるから、とか、めんどくさいから、とか、投稿することがないから、など、投稿しない理由があるだけであって、みんな、自分のことはわかってもらいたい。
さて、男性にとって「俺のことをよくわかってくれてる」女性には、そこしれない居心地のよさを感じます。
自分のことをわかってくてる女性には安心感を抱き、その他の女性とは違う、と感じます。
私の彼は、一見すると強面で遊んでそうなイメージを持たれがちなのですが、根は本当に真面目です。
ある時私は、なにげない会話のなかで「○○くんは真面目だから、なんとかかんとか」と、彼を「真面目だ」とプチ褒めしたんです。
そのとき見逃しませんでした、彼が一瞬ニヤリと嬉しそうな顔をしたのを!
褒められたのはともかくとして、「そうなんだよ、俺、真面目なんだよ」と、わかってくれていることが嬉しかったのでしょう。
そう、男性に「俺のことよくわかってくれてる」と思わせるのは簡単で、その方法が「ギャップ褒め」です。
人は誰しも、二面性を持っています。
おとなしそうな男性でも、実はアクティブな部分はあるし、ちゃらんぽらんに見えても、真面目な部分があります。
だから、その、誰もが気づくであろう目に見える部分ではなく、その裏の部分を褒めると、「この女性は俺のことをよくわかってくれてる!」と感じます。
あくまでプチ「褒め」なので、ただの悪口になってしまっては、元も子もありません。
「○○くんて、真面目そうに見えるけど、けっこう適当だよね。」は、「俺のことよくわかってる」とは思うかもしれませんが、言い方によってはいい印象を与えません。
適当であることを、けなされているように感じてしまえば、相手は否定されているように受け取ります。
あなたも、「女子力高そうに見えて、けっこうガサツだよね」と言われれば、「たしかに!よくわかってるな〜」とは思うけど、相手の男性の言い方によっては、「そういうとこがダメだよねー」と言われているみたいな気分になります。
女子力高く見せていた化けの皮が剥がれたみたいで、なんだか恥ずかしくなってしまいますよね。
そして、褒めていると感じさせずに、自然と会話のなかで言うのがポイント。
「○○くんて、男気があるから、こういう映画好きなんだね〜」
という感じです。
しかし、これぐらいなら、けっこう誰でも、どんな女性でもできてしまいます。(それでも効果はありますが)
そこで、一歩進んで、「この女性は本当に俺のことをよくわかっている!」と男性が思い、特別であると感じるには、やっぱりある程度、一緒に歩んできた時間が必要です。
彼の好きなビールの銘柄を覚えていて、彼が家に来るときに買っておくなど、彼の「好き」や「苦手」を覚えていることも、そう。
ここでもさりげなさが重要で「○○くん、スーパードライ派だったよね?」と言うのではなく、なにも言わずに出す。
ホステスさんが、お客さんの好きなお酒やタバコの銘柄を覚えているのにも、似ていますね。
これは、お客さんである男性に「ちゃんと、あなたのことを見てますよ、興味がありますよ、特別ですよ」と感じさせます。
また、彼の「好き」や「苦手」を覚えていること以外にも、
ひとりになりたい気分のときに、放っておいてくれるとか、仕事が忙しくて疲れてるときに、外出デートを提案するのではなくて「今日は家で映画でも観る?」と聞いてくれることなど、
女性の察する能力というのは、こういう時こそ発揮されるべきものです。
自分が彼に満たしてもらうことばかりを考えていると、男性にとって、このような「俺のことをちゃんと理解してくれてるんだなぁ」という、特別な女性にはなれません。
彼のことを見ているようで、彼の目に映る自分のことしか見ていないからです。
「愛」はもらおう、もらおうとするから、もらえません。
疲れている彼を思いやるなど、あなたの中の「愛」を発揮していると、自然と「愛」が与えられるのです。
「あ、私、彼のことあんまりよく見ていないかも、ちゃんと理解していないかも」と思ったのなら、これからは彼のことを、今よりもう少しだけ見てあげてくださいね。
小さな男の子って、お母さんに見てほしがるでしょう?
あれとおんなじです。
男性は、自分のことをちゃんと見てくれている女性には、母親のように安心感を覚えるんです。