男性には狩猟本能がある、ということは広く知れ渡っています。
太古のむかし、男性が狩りをして暮らしていた頃のDNAが現代にも脈々と受け継がれており、獲物を追いかけ、手に入れれば、また違う獲物を探しにゆくのです。
これを恋愛に置き換えると、手に入った女には冷めてしまう、ということになるのですね。
手に入ったら冷める男の心理とは?
みなさんは、釣りをしたことがありますか?
私は一度だけしたことがありますが、まったくハマる様子もありませんでした。
世の中には、男性のほうがハマりやすい趣味と、女性のほうがハマりやすい趣味があり、釣りは、男性のほうがハマりやすい趣味のひとつです。
そして、釣りの何が楽しいのかというと、釣れるかどうかわからないからであり、大物が釣れたときに快楽物質であるドーパミンがドバーッと放出されるからなんですね。
また快感を味わいたくて、ハマっていくわけです。
男性は不確実性にハマるのです。
男性のみならず人は不確実性にハマるのであり、たとえば絶対に勝てるゲームなんてのは、まったく面白くないわけですね。
魚がほしいなら、近所のスーパーで買ったほうが断然早いし、なんならお刺身にだってしてくれている。
それなのにお金と時間をかけて、海や川まで足を運んで、何時間も、何時間も釣り糸を垂らして過ごすのです。
釣りに興味のもてなかった私にしてみたら、退屈で仕方がありませんでした(笑)。
それで、大物が釣れたときの男性の喜びといったら!
ドーパミンがドバーッと放出されて快感を感じるのは手に入れた瞬間であり、完全に入ったら冷めてしまう、というわけです。
私はまったくギャンブルはしませんが、ギャンブルに依存してしまう割合は、男性:女性が8:2とも、9:1とも言われるぐらい、圧倒的に男性が多いんです。
手に入るかわからない女性を頑張って手にいれる、それはギャンブルにも似ています。
手に入るかどうかわからない女性に、お金も時間も使ったりするわけですからね。
完全に手に入ったと思わせないのがコツ
女性はおつきあいが始まった途端に、頭のなかが相手の男性で埋め尽くされて、恋愛モードが加速します。
しかし男性は時間とともに落ち着いていきます。
この温度差が、恋愛がすれ違う原因のひとつです。
また、いい感じだと思っていたのにお付き合いに至らないのは、「もう彼女の心が完全に手に入ってしまった」と男性が感じたからかもしれません。
「どうしたら彼女を手に入れられるだろう?」
「どうしたら彼女は喜んでくれるだろう?」
そんなことを試行錯誤するのが楽しいのに、男性が頑張らなくても、もう心が手に入ってしまえば、男性はやることがなくなります。
男性にくらべて恋愛に夢中になりやすい女性だからこそ、完全に手に入ったと思わせないのが、恋愛がうまくいくコツです。
魚屋さんに並んでいる魚ではなくて、海や川を自由に泳ぎまわっている魚でいることなんですね。
自由に泳ぎ回っている魚は、いつ他の誰かが釣り上げるかわかりません。
なにも「男性の影をちらつかせて不安を煽れ!」と言っているわけではなく、完全に手に入っていない状態というのは、自分軸でいることなんですね。
相手の顔色を伺いながら、相手の機嫌を伺いながら恋愛をするのではなく、あくまで自分がどうしたいかで恋愛をしている女性は、強いです。
好きな相手を追いかけている女性は、ほとんどの場合、自分軸で行動している男性に、振り回されてしまっているんですね。
男性が自分軸で行動しているものだから、女性側が合わせるほうになり、男性からすれば「完全に手に入った女」になってしまいます。
女性は好きなことをやって自由にする
彼氏を追いかけている女性は、頭のなかにいる彼氏の存在に縛られてしまっています。
反対に、彼氏に溺愛されている女性を見ていていると、ものすごく自由にしているのがわかります。
女性が合わせるのではなく、どちらかと言うと男性が合わせているんですね。
それはやっぱり、女性が好きなことをやって自由にしているからであり、完全に手に入った状態にはなっていないからです。
男性にとって、自由にしている女性は魅力があるんです。
男性に聞けば「いや、そんなことはない!」と言うかもしれませんが、それは、自分に合わせてくれるほうが都合がいいからです。
男性にとって女性ってとても魅力があり、価値のある存在なんです。
自分から男性のエサにすぐに食いつく魚になったり、男性の虫取り網に自分から入りに行く蝶になるのではなく、自由に海を泳ぎ、空を飛んでいましょう。