手のかかる子ほど可愛い、と言われるのを聞いたことがあると思います。
『ドラえもん』だって、主人公がのび太くんだからいいのであって(ドラえもんとのび太くん、どっちが主人公なの?という問題はさておき)、あれが出木杉くんだったら、あそこまでの国民的な人気アニメにはなりませんよね。
同じように、『ちびまる子ちゃん』も主人公がまる子だからいいのであって、たまちゃんだったら、やっぱり国民的な人気とはならないでしょう。
手のかかる子って、やっぱり可愛い。
そして、男性ってなんだかんだ手のかかる女性が好きです。
だけど、愛されてしまう手のかかる女性と、ただ彼を困らせるだけの手のかかる女性は違いますよね。
後者は、可愛くないワガママを言っちゃうタイプの女性です。
ワガママを叶えてくれないことに対して不機嫌になってしまうのは、ワガママを叶えてくれることで彼の愛情を図っているから。
ワガママを拒否されたことにたいして、「私のことを好きじゃないんだ」に結びつけてしまう女性は、
彼を困らせるだけの手のかかる女性です。
男性が好きな手のかかる女性って、ダメなところを隠さない女性のこと。
疲れて歩きたくないときに「おんぶしてー」とか言えちゃうような女性です。
これは彼の愛情を図っているのではなくて、素直に彼を必要としています。
男性が、なんだかんだ手のかかる女性が好きな理由のひとつは「俺を必要としてくれる」からです。
承認欲求が満たされるから。
人は誰しもが承認欲求を抱えていますが、女性より男性のほうがこの欲求が強いと言われており、
手のかかる女性は、この承認欲求を満たしてくれ、愛着がわくんです。
もしあなたがベランダ菜園でミニトマトを育てているとしましょう。
どんなに不揃いなミニトマトでも、自分が手間暇かけて育てたミニトマトは、スーパーで売っている綺麗な色をしたミニトマトよりも、美味しく感じるはずです。
手間暇をかけたことで愛着がわくんですね。
ご飯も、自分で作った料理って美味しく感じませんか?
もちろん、よっぽど味に問題があれば美味しいとは思わないでしょうけれど、ごく普通の味なら、自分で作った料理って美味しく感じます。
これも、自分が手間暇かけたから。
自我関与という言葉あって、手のかかる女性はまさに相手の男性の自我関与が大きくなり、好意がふくらんでいくんです。
面白いもので、相手が好きな男性でなければ、「迷惑かも?嫌われるかも?」と考えたり、ワガママが受け入れられないことで愛情も計らないので、
絶妙に手のかかる女性になれたりします。
そうすると、なんとも思っていない男性から、好意を寄せられたりするんですよね。
好きな人にこそ話せないような悩みを相談しつづけて・・・相手の男性が「彼女のこと好きかも?」となるのは、よくあること。
そして、男性が手のかかる女性が好きな二つ目の理由は、人は矛盾を嫌う性質があるというから。
どういうことかというと、
俺は彼女のためにあれやこれやと手をかけている=俺は彼女が好き
と、矛盾を回避しようというものです。
たとえば、お給料が少ないのに私がこの仕事をしているのは、この仕事が好きだからだ、と思おうとするのと同じです。
手のかかる女性にたいして、「こんなに世話をしてあげているのは、彼女が好きだからだ」という心理が働くというものですね。
だって、好きでもない相手のために、時間をかけたくないですもの!
面倒なこと、したくないですもの!
こんなにやってあげてるのは、好きなんだな!って思いたい、その気持ちは私もわかります。
最後に、男性が手のかかる女性が好きな三つ目の理由は、サンクコストです。
サンクコストとは損切りができない、ということ。
私もよくあるのですが、せっかく買った本が、どんなに面白くなくても「せっかく買ったから」と、最後まで読もうとするのも、サンクコストが働いています。
損切りができないのですね。
サンクコストという言葉を知ってからは、本がつまらなければ「あ、私はただ損切りできないだけなんだ」と自分を諭して、途中で本を読むのをやめることができるようになりましたけれど。
だって、本が面白くないのなら、読むのをやめて他のことに時間を使った方がいいですものね。
なのに、それに気づかないのがサンクコストの罠!
せっかく買って、結局ずっと着ていない洋服でも、処分できなかったりしませんか?
「いつか着るかも」と思って、取っておいたりしませんか?
人って、損をしたくないんですね。
彼女のためにお金や時間や手間を費やしてきて、ここで逃げられたまるかー!という心理が働くと言えるのです。
だから、好きな男性にはお金や時間や手間をかけさせるといい、と言われています。
いい子で優しい女性ほど、好きな男性にお金をかけさせたり、時間を使わせたり、手間をかけさせるのが悪い・・・なんて思ってしまいますよね。
だけど、恋愛って適度に迷惑をかけるほうが愛されてしまうんです。