好きな彼の「好き」なものを好きになったら、彼はどう思うだろう?
と考えたことがある女性も、いらっしゃると思います。
私も、そうでした。
果たして、自分の好きなものを好きになってくれたら、男性は喜ぶのでしょうか?
やっぱり嬉しいと思ってくれるのでしょうか?
好きなものより嫌いなものが一致している方が仲良くなる
心理学では、にわかにこんな風に言われています。
「好きなものより、嫌いなものが同じほうが、二人は長続きする」と。
たしかにわかる気がしますよね。
たとえば、「私、Aさんがどうも苦手なんだよね〜。あの人のずる賢いところが嫌いだわ〜」と好きな彼に言ったとしましょう。
しかし、あなたの好きな彼は「えっ?そう?俺、Aさんけっこう好きだよ。ずる賢いかもしれないけど、頭の回転早くて話が面白いんだよねー」
なんて言ったらどうでしょうか?
なんだか心がモヤモヤ、ザワザワしますよね。
嫌いなものが一致していないと、「もしかして価値観あわないかもー」と感じるものです。
しかし反対に、「わかるー!俺もAさん苦手なんだよねー」と言ってくれたほうが、仲良くなれますよね。
人にたいする好き嫌いは大きく感情が動くので、例に挙げさせてもらいましたが、もちろん人でなくても、そうです。
自分の好きなものを「好き」な人には好意的になる
しかしそうは言っても、自分の好きなものは否定されるより、「好き」と言われるほうが嬉しいのも事実です。
ある男性が、こんな話をしていました。
彼は、ちょっと気になる女性とお互いにインスタグラムをフォローしあっていました。
そして、ある時、彼がフォローしている大好きなアーティストを、彼女もフォローしていることに気づいたんですって。
彼は、そのアーティストが好きなことを彼女には話していなかったそうで、
「彼女も好きなんだーーー!」と嬉しくなり、
「ちょっと気になる」存在から「彼女とは気が合いそう!もっと仲良くなりたいなー」に格上げしたのだそうです。
この気持ちはわかりますよね。
あなたが好きなアーティストにたいして「俺はあんまりこういう音楽好きじゃないなー」と言われるより、「俺も好き!よく聞いてる。」と言われるほうが断然嬉しいですよね。
とくに惚れ込んでるアーティストや、作家さんや、映画、スポーツでもなんでも、同じものが「好き」な人とは価値観があうと感じます。
そして人は、価値観があう人を好きになりやすいんです。
自分の好きなものを好きになってくれる女性をどう思う?
「彼女と一緒に趣味を楽しみたいのに、彼女は俺の趣味にまったく興味をしめさない!」
そう嘆く男性がいます。
そしてまた、「俺の趣味に興味をもってくれて、いろいろ調べて来てくれた」と、喜ぶ男性もいます。
どちらも、そもそものところで相手の女性のことを「好き」なんですよね。
だから、好きな女性が俺の趣味(好きなもの)を好きになってくれたら嬉しいし、興味をもってくれて、わざわざ勉強してくれる、その気持ちが嬉しい。
もっと仲良くなろうとして、好きなものをすきになってくれるのは、嬉しい。
しかし!
「俺に好かれたい」ために、好きになってくれても嬉しくない。
私が彼に片思いをしているとき、彼がおすすめしてくれる映画シリーズを観たんです、何日もかけて。
それで、「私もこの映画好きかもーー♡」と、彼よりテンション高めに映画のよさを語り、何かにつけてその映画の話題を持ち出し「気が合う」アピールをしていました。
しかし彼の反応は薄い…。
最初は彼も喜んでくれていたけれど、私がその話をしすぎて、どんどん彼のテンションは下がっていきました(笑)。
私が必死になっているのがバレていたし、無理しているのもバレていたんです。
「好かれよう」という魂胆があったり、無理して好きになられても、男性は嬉しくないんですね。
そりゃそうです、ほんとは「好き」じゃないんだもの。
そして、このことから学んだことは、コレです。
好きな彼の好きなものを好きになっても、わざわざ大げさにアピールしない!
彼よりテンション高く、そのことについて語らなくていい!
あまりに大げさに「好き」アピールすると、わざとらしさ全開だし、自分の好きなものを、自分以上に語られると、ちょっと冷めるというもの。
あなたも、あなたのことを好きっぽい男性がいて、あなたの好きな映画を見て「あの映画俺も好きー。あのシーンでめっちゃ泣きそうになった!!続編とか出てくれた絶対映画館で見たいよね。」と、テンション高めに語られたらどうですか?
これが、相手があなたの好きな彼なら、「私に合わせてくれてるんだぁ♡」って気持ちが嬉しくなるでしょうけれど、
しかし「価値観が合いそう。気が合いそう」と思うかどうかはまた、別ですよね。
「一緒にその話ができる」ぐらいで、実はちょうどいいんです。
自分の「好き」なものや「好き」なことについて、一緒に話せることが、大切なんです。
自分が好きなことについて話せるって、すごく楽しいから!
そんな楽しい時間を共有できる相手になれることが、恋愛を進ませるポイントになるんです。
だから、「自分の好きなものを好きになってくれた」より、「自分の好きなものを、彼女も好きになった」ぐらいで、ちょうどいいんですよ。
無理して好きになるのではなくて、本当に興味を持てることが大切なんですね。