私たちの意識には、95%とも97%とも言われる潜在意識と、残りのたった5、3%の顕在意識があります。
潜在意識(無意識)を発見したのは精神科医「フロイト」であり、潜在意識の中にはさらに「個人的無意識」と「集合的無意識」があるのを発見したのが精神科医であり心理学者の「ユング」です。
名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
ふだん意識しているのは、このたった5%ほどの顕在意識であり、圧倒的に潜在意識のほうが割合が大きいんです。
たくさん(強く)意識していることが現実化していきますが、潜在意識の方が割合が大きく、現実化していくのは潜在意識で意識している方になります。
顕在意識で「こうなりたい!」と思っていても、潜在意識で「きっと無理だ、できない」と思っていると、「無理だ」のほうが現実になるし、
顕在意識の「こうなりたい!」と潜在意識が同じ方向を向いていると、願いが叶うというワケです。
つまり、潜在意識にいい思い込みを植え付けられるかどうかが、鍵を握っています。
それで、この潜在意識とつながりやすくなるのが、寝る前と起きた直後です。
寝る前の時間というのは、潜在意識に、自分にとって都合のいい思い込みを植えつけるチャンス!というワケですね。
寝る前の妄想=潜在意識にインプット
人が寝ているときって、潜在意識のみになると言われています。
そして、その直前である寝る前のウトウトした時間は、顕在意識から潜在意識に切り替わる時間帯。
この時間帯に「あー嫌だなぁ」なんて、よくないことばかり考えるなんて、非常にもったいないこと!
これではなにより、朝起きたときの気分もよくないでしょう。
私が恋愛のことで悩みに悩んでいたときは、寝る前は「こうなったら嫌だ」とか「ムカつく!」なんてことばかり考えていました。
そして見事に、ちっとも恋愛が思う方向に進まず、ずーっと悶々とした日々を過ごしていたのです。
寝る前の黄金タイムに潜在意識にいい思い込みを植えつけるには、妄想するといいです。
「こうなったらいいなぁ」という場面を妄想して、ウハウハした幸せな気分を感じながら眠りにつくといいんですね。
寝る前に妄想をするコツ
私もそうだったのですが、なかなか妄想できない人がいます。
「こうなったら嫌だなぁ」なんて不安な妄想は得意なのに、「こうなったらいいなぁ」という妄想が苦手!という人は、あなただけではありません。
そして妄想が苦手な理由は「妄想しなきゃ!」と思うからです。
実は「こうなったらいいなぁ」って、みんなちゃんと妄想はできるんです。
自然と妄想してしまっています。
しかし、どうしても願いを叶えたい!と必死になると、「妄想しなきゃ」に変わるので、妄想できなくなるんです。
そして「しなきゃ」という、やらされてる感でやることは、人って楽しめない。
だから楽しい妄想ができないのです。
だったらどうしたらいいのか?
寝る前に妄想するコツは、「こうなったらいいなぁ」ではなくて、「楽しみだなぁ」に変えること。
たとえば、あなたが一週間後に友達と韓国旅行に出発する予定だとします。
そうすると、勝手に妄想しちゃうでしょう?
「屋台でトッポギを食べて〜明洞(ミョンドン)で韓国コスメを爆買いして〜東大門(トンデムン)で洋服を買うぞー!」
なんて、ガイドブックを見ながら、頭のなかは楽しい妄想でいっぱいのはずです。
もう決まっていることに対しては、このように、抵抗なく妄想できてしまうんですね。
つまり寝る前には「こうなったらいいなぁ」ではなくて、「こうなることは決まっている」という予定として、妄想する。
大好きな彼氏とハワイに行きたいなら、もう彼とハワイに行くことが決まっている前提で、「楽しみだなぁ」って妄想するんです。
なんだかワクワクしてきませんか?
毎日、寝る前に妄想しなくていい
「こうなったらいいなぁ」という妄想でも、ノートに書くことでも、口に出して唱えることでも、「しなきゃ!」という義務感ではなく「したい!」というワクワクした気持ちでやることがとっても大切です。
だから決して、毎日妄想しなきゃと頑張ってやるものではありません。
力まず、焦らず、必死にならず、リラックスしてゆる〜くやるのがコツ!
そして「こうなったら嫌だなぁ」なんて妄想は、キッパリとやめる。
自分を苦しめようとするのではなく、「楽しい気持ちにさせてあげよう、幸せな気持ちにさせてあげよう」という意識でいると、楽しい妄想ができるようになります。
もしあなたが、大切な人を「楽しませてあげたい」と思ったとき、わざわざ相手が不安になるようなことを言わないでしょう?
それと同じです。
自分自身を楽しく、幸せな気持ちにしてあげようという意識を持ってみてくださいね。