デートの行き先を決めるのはいつも自分、夜ご飯を食べるお店を決めることや、なんなら予約をするのも自分。
「たまには彼氏にリードしてほしい!」と思うのは、女性なら起こりうる感情です。
彼氏から率先してデートに誘ってくれて、行き先も決めてくれて、デートプランを立ててくれる。
友達の彼氏はみんなこうなのに、なんで私の彼氏はこうじゃないの?
さて、あなたの彼氏はなぜリードしてくれないのでしょうか?
彼氏がリードしてくれない!という不満が生まれる理由
「彼氏がリードしてくれない!」という不満が生まれる理由は、リードしてくれることで愛情を感じるという、女性ならではの感覚があるからです。
女性が愛情を感じるのは「私のため」に何かをしてくれること。
自分が何も言わなくても、私を喜ばせてくれて、私を楽しませてくれて…そんな彼氏の態度に愛情を感じます。
つまりリードしてくれないことを「私のことを大切に思っていないんだ」「私は愛されていないんだ」に結びつけるから不満が生まれるんですね。
リードしてくれないという行動だけでなく、女性の彼氏への不満は元をたどると「私を大切にしてくれない」という気持ちが根っこにあります。
これはなかなかやっかいで「私は大切にされるような女じゃない」と本心で思っていると、つまり自分に「愛される自信がない」と、彼氏のどんな行動でも「大切にされていない」に結びつけてしまいます。
彼氏がリードしてくれない3つの理由
それではここから、彼氏がリードしてくれない3つの理由をご紹介していきますが、あなたの彼氏は、というより、あなたはどのタイプでしょうか?
恋愛は相手を変えようとするほどうまくいかなくなり、自分が変わることで相手が変わるものです。
彼氏をリードしてくれる男性にしたいのなら、自分が変わることなんですね。
【1】じつはリードしてくれないタイプの男性が好きという矛盾
リードしてくれない彼氏を好きになったのは、あなた!
リードしてくれないという彼の性格も含めて、本当は好きになっているはずなんです。
そういう、ちょっと柔和な男性、やさしい男性、弱い部分のある男性、彼のそういう部分も含めて好きになったんですね。
結局「俺についてこい!」みたいな態度の男性を、好きにはならないのです。
だって、リードしてくれる彼氏がいいなら、リードしてくれるような男性を見つければいいのだから。
つまり、リードしてくれないようなタイプの男性に惹かれつつ、リードしてくれないことに対して「大切にされていない」と感じてしまうから不満が生まれます。
先日タレントのYOUさんがテレビ番組の以下のようなことを言っていました。
働いている男性がいいけれど、「働いていない男性を好きになる」と。
こういうのは実はよくあることで、連絡がマメな男性がいいと言いながら、連絡をマメにくれる男性を好きにはならない。
彼氏が趣味に没頭するのは嫌だけど、じつは趣味があるようなアクティブな男性に惹かれる。
どれもこれも、やっぱり元をたどると「私は大切にされていない」と感じることで不満が生まれるんだけれど、大切にされていないと感じてしまうような行動をするタイプの男性に惹かれるのですね。
【2】女性が男性の役割を奪うから
彼氏がリードしてくれない理由に、女性が男性の役割を奪うから、というものがあります。
女性性、男性性という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、男性のなかにも男性性と女性性があり、どちらの性質がどれだけあるかは人によって違います。
なので男性でも女性性がわりと強めのタイプの男性もいれば、男性性が突出して強いタイプの男性もいます。
男性性には以下のようなものがあります。
・与えること
・行動すること
・決めること
・考えること
そして女性性はその逆で、以下のようなものがあります。
・受け取ること
・ゆだねること
・育むこと
・感じること
などがあります。
じつは私はこれまでの恋愛で「男性にリードしてほしい!」とは思ったことがあまりなく、自分から積極的にデートプランを考える方でした。
同じようなタイプの女性も多いと思いますが、私は長女気質もあって、デートに関していえば私の提案でのデートが多かったように思います。
(もちろん女性がデートプランを考えてはいけないわけでは全くないし、そんなものはハッキリ言って臨機応変!)
だけど、そんな恋愛を繰り返してきた私は、恋愛はあまりうまくいきませんでした。
男性の役割を完全に奪っていたから。
考えること、決めること、行動すること、という役割をすべて私がやってしまっていたたのです。
「彼にリードしてほしい!」と思う気持ちはあっていいのです。
しかし、男性がリードしてくれる、つまり、男性がデートプランを考えたり、あなたを喜ばせることをしてくれたり、積極的に恋愛を楽しもうとしてくれるのは、女性が女性の役割をまっというしているからです。
「俺がリードする!」という行動を起こさせるのが、女性の役割です。
なんでもかんでも彼任せで、彼が勝手にリードしてくれる、なんてことはなく、彼がそうしたくなる気持ちを起こさせるのが、女性の役割なんですね。
じつは女性は、男性がいなくても「愛」を感じることができる生き物。しかし男性は女性がいなければ「愛」を感じることができません。
そんな男性に「愛する」ことを教えてあげるのが女性の役割であり、恋愛において「愛」を育てていくという点では、女性がリードすることになります。
男性に、あなたを愛させてあげること。
男性に、あなたを愛する喜びを教えてあげること。
そうすることで、彼氏はリードしてくれるようになるんです。
女性が自分の気持ちに素直になって「愛」を感じる、彼と一緒に居られることの「喜び」を感じる。
そうやって、素直に「愛」から生まれる感情を表現することで、男性は「彼女をもっと喜ばせたい!」「彼女の笑顔を大切にしたい!」と、愛することを学びます。
そして「彼女のために何ができるだろう」と考えて、行動に移すようになるのですね。
愛する人のために行動できるのが、男性ですから。
そして、彼氏があなたのためにしてくれた行動を、ちゃんと受け取る。(受け取るとは、喜ぶこと、感謝をすることです)
そしてまた、彼氏はあなたを喜ばせたくて、行動をする。
これの繰り返しです。
本来、恋愛は男性、女性のどちらがリードするというものではなく、どちらもお互いの役割を奪わずに、自分の役割をちゃんとまっとうすればいい話なんですね。
「彼氏が全然リードしてくれない!」なんて不満を言ってしまうのは、あなたが男性の役割を奪っているからかもしれませんし、女性としての役割を果たしていないから、かもしれません。
【3】彼氏を「リードしてくれない男性」だと見ている
「どうしたら彼氏はリードしてくれるだろう?」と考えている時点で、彼氏のことを「リードしてくれない男性」と見ています。
そういう風に見ているから、彼氏はリードしてくれません。
ラベリング効果というものを聞いたことがありますか?
たとえば彼氏にたいして「◯◯くんて本当に優しいよね」と言えば、彼氏はますます優しくなります。
反対に「◯◯くんてリードしてくれないよね」と文句を言えば、彼氏はますますリードしてくれません。
これは彼氏にたいして「あなたはリードしてくれない男性です」というラベルを貼っているからです。
直接に口に出して「リードしてくれない」と言わなくても、あなたが彼氏のことを「リードしてくれない男性である」と見ていれば、彼氏はそういう男性として行動してしまうんです。
だから彼氏にリードしてほしいなら「リードしてくれない」という不満に焦点を当てるのではなく、彼氏のことを「リードしてくれる頼もしい男性である」と信じてあげることなんですね。