あなたはこれまでに、いい人を好きになったことはありますか?
私は、ないです。
いわゆる「あの人、いい人だよねー」と言われる人って、嫌われることはなくても誰かの一番にはなりにくい。
いい人って、都合のいい人になってしまうんです。
つまり、上下関係でいうと、いい人って「下」だと思われやすいわけです。
「私はあなたみたいないい人にはなれないから、すごいね!」とは思われても、かと言って「あなたみたいないい人になりたい」とは思われない。
人が惹かれるのは自分よりちょっと上にいる人であり、自分よりちょっと下ににいる「いい人」には、「あの人、素敵♡」「あの子、いいな♡」と惹かれるほどの魅力を感じないことが多いんですね。
人はなんだか気になる人を好きになります。
いい人には、その気になるポイント、心を動かす琴線に触れるようなポイントがなかなか見つからないのです。
好きな人の前ではついつい「いい人」になってしまうかもしれませんが、いい人になればなるほど、相手からは「彼女が好きだ!彼女を手に入れたい!」とは、残念ながら思ってもらえない。
むしろ、ちょっとダメなポイントがあるからこそ「気になる」存在になれます。
そもそもいい人って、自分の感情に嘘をついているんです。
自分の気持ちより「他人に迷惑をかけないこと」や「他人に嫌われないこと」を優先し、自分の感情に嘘をついていることにすら気づかずに過ごしています。
「私がそうしたい」と思ってやっている、と思っているんだけれど、潜在意識の部分では、我慢をしています。
こうやって自分の本当の心の声を無視していれば、どうしたって自分の幸せには向かっていきません。
自分の幸せの方向を知っているのは、あなたの潜在意識(本当の心の声)だから。
本当の心の声を無視していると、どんどん生きづらくなってしまいます。
彼氏に嫌われたくないあまりに、我慢をして(それさえ気づいていないかもしれない)、いい人になっていませんか?
彼氏にたいして「いい人」になっても、そのうち都合よく扱われるだけです。
嫌われないように「いい彼女」でいようとするほど、嫌われなくても愛されません。
結局、大好きな人に愛されるのは、ちょっとワガママで、ちょっと自分勝手で、ちょっとずる賢い、そんな女性なんです。
そういう女性の方が、男性は手応えを感じ、楽しいんです。
だからもし、嫌われないように「いい人」でいるのに愛されていないのなら、いい人をやめると愛されるかもしれません。
いい人って、何を考えているのかわからないんです。
本人さえも、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまっている以上に、相手の男性にとって、「彼女は何を考えているのかわからない」と思われてしまいます。
そうやって、なんだか手応えのない女性になっていき、いつしか、彼氏はもっと手応えを感じる女性を好きになるかもしれないのですね。
男性は、彼女を喜ばせたい!楽しませたい!幸せにしたい!ただ、それだけ。
だから男性は、「彼女は何をすれば喜び、何をするのが楽しいのか」がわかりやすい女性が好きです。
だけど、いい人は、わかりづらい。
何をしてもなんだか楽しそうだし、反対に何をしても本当に楽しんでいるのかがわからない。
なぜなら、いい人は本人さえも自分の気持ちがわからなくなってしまっているからです。
いい人って、なにも試練がなくクリアできてしまうゲームであり、反対に、なにをしても絶対にクリアできないゲームのようでもあります。
どちらにしても、つまらないゲームでしょう?
いい人より、自分の本当の心の声に素直になること。
そうやって少しぐらい自分勝手に生きているほうが、恋愛だけじゃなくて人生も思うように進ませていくことができます。
私は彼の前ではちっともいい人ではありません。(かと言って悪い人でもないとは思っているけれど。)
「好かれたい!」と必死だった頃は、いい人ぶっていたこともあるけれど、雑に扱われるだけでした。
それは、自分が自分の心に嘘をついて、自分を雑に扱っていたからです。
まぁ、「いい人」と「いい人ぶる」のは少しちがいますが、どちらにしろ自分の心の声に嘘をつき続けるということは、自分を雑に扱っていることになります。
自分を雑に扱っていると、周りからも雑に扱われてしまうんですね。
だから「いい人」でいようとすると、結局都合よく扱われてしまうし、大好きな人からも思いっきり愛されることもないんです。
いい人をやめるのは勇気がいるかもしれませんが、私は「いい人」だと自覚していて恋愛がうまくいっていないのなら、原因はあなたが「いい人」だから。
嫌われたくない!と思っていても、嫌われることはなくても、めちゃくちゃ愛されることもないのですね。