たとえ大好きな彼氏であっても、いや、大好きな彼氏だからこそ、「変わってほしい」と思うところが出てきたりします。
私も彼に対して、不満に思っていることはあったし(現在はほとんどありません、あったとしても小さなこと)、変えようとしたこともあります。
だけど、彼に変わってほしいのに、全く変わることのない彼を見てイライラする、こんな楽しくない恋愛はありませんよね、お互いに。
面白いもので、男性は「彼女を変えたい」とはそれほど思いません。
なぜなら、男性は女性にそれほど多くのことを求めていないから。
男性が彼女に望むことと言えば、笑っていてほしい、自由にさせてほしい、と言ったぐらいです。
(この、「自由にさせてほしい」が、男女のいざこざの原因!)
男性が彼女にたいして不満があるとすれば「俺を変えようとする」、です。
一方で女性は、彼氏にたいして「○○してほしい」というのが、数えあげればキリがないぐらいに出てきます。
そうすると当然、「もっとこうしてほしい」、つまり「変わってほしい」という欲求が出てきます。
変わってほしいと思うから、変わらない
彼氏に「変わってほしい」と思っていても、変わることはありません。
人の行動の95%は無意識によるものだと言われたりしますが、あなたが「変わってほしい」と思っていれば、
無意識であっても、言葉の端々や、なんだか不満げな表情、ちょっとした態度からそれは現れ、男性は察知してしまいます。
「あ、彼女は俺を変えようとしている」と。
そして、コントロールを嫌う男性は、なおさら変わろうとはしませんし、むしろ居心地の悪さを感じてしまいます。
男性は、女性の機嫌をとにかく気にしています。
デートをすれば、「楽しんでくれているのだろうか?」と気にし、「レストランは気に入ってくれているだろうか?」なんて、女性の様子を伺います。
なので、女性が思っている以上に、あなたがモヤモヤしていることは、相手には伝わってしまっているのです。
だけど察することはできないので、不満のレベルはわからないし、何が不満なのかはわからない。
なので結局どうすることもできなくて、ただ彼女に会いたくなくなったりする。
私の不満に気づいてくれて、「変わってくれたらいいな」なんてのは、ほとんどの場合、実現はしません。
ただ、男性は距離をとり(放っておき)、彼女の機嫌が戻るのを待つのです。
無理やり彼氏を変えさせても、意味がない
彼氏にやってほしいことをやらせるとか、彼氏にやめてほしいことをやめさせるとか、それが彼氏にとって「させられた」とか「義務」になってしまうと、
ますますそれを「すること」「やらないこと」が、嫌になります。
そして、その「嫌だなぁ」の対象が、彼女にたいして向けられるようになるんです。
彼女に会いたくないなぁ、になるんです。
そんなの嫌でしょう?
こうしてほしい、こういうのはやめて、というのは、言っていい。
むしろ、言わないと伝わらないので、言う。
だけど、それを「する」「しない」の権利は、彼氏にあります。
もちろん、あなたを傷つけるようなことだったり、暴力だったり、そういったことであれば、そもそもその男性と一緒にいることを考え直さなければいけませんが、
基本的には、あなたも、彼氏も、なにかを「する」「しない」の権利は、それぞれが持っています。
自分の意思で「変わる」ことが大切
東大生は親に「勉強しろ」と言われなかった人が多いと言いますが、私の一番下の弟も、東大ではないものの、有名な大学を出ていて、昔から成績もすごくよかった。
そして、弟は親に「勉強しろ」と言われたことが、私が知るかぎり、ない。
なぜなら、「勉強しろ」と言われる前に勉強していたし、それはきっと、勉強をしたことを親に「褒められた」から。
それが嬉しくて、進んで勉強していたのだと思う。
彼氏に「変わってほしい」と思うときは、このように、彼氏が自分の意思で「変わりたい」「そうしたい」と思わせることが、めちゃくちゃ大切です。
LINEをするのも、毎週末会うのも、「彼女に言われたから仕方なく…」とか「そうしないと彼女が不機嫌になるから…」ではなくて、
彼氏が自分で「そうしたい」と思うこと。
そうなるためには「変えようとしない」こと、なんですね。
人は「やろう」と思っていたことでも「やって」と言われると嫌になるからです。
そもそも男性は、彼女を楽しませて、喜ばせて、幸せにしたい。
つまり、彼女の願いはできる限り叶えてあげたいのが、男性なのです。
だから彼氏を「変えよう」とするのではなくて、自分の希望として、言う。
そして、判断は彼氏に任せて、そこには介入しない。
彼氏が「No」と言ったときに、途端に不機嫌になったり、怖いぐらいに冷たい返信をしてしまうから、
彼氏は、なんとなーく距離を取りたくなってしまうのです。
彼氏に変わってほしいのは、我慢をしているから
彼氏に「変わってほしい」と思うのは、じつは自分が彼氏に「合わせている」と思っているからです。
自分は我慢をして合わせている、被害者なんです。
だから、自分は何も変わらなくていいけれど、彼氏は変わるべきだ!と思っているんです。
だけど彼氏にとってみれば、「我慢しろ」なんて頼んでいないし、俺に「合わせてくれ」なんて、きっと頼んでいません。
「キミも、好きにやっていいよ!」と思っているでしょう。
あなたが、もっと好き勝手にやれば、彼氏に「変わってほしい」という不満は小さくなっていきます。
自分が変われば、彼氏は変わる
私が彼にたいして抱いていた、一番大きな不満は、彼が趣味を優先しすぎることでした。
「趣味の時間より、私に時間を使ってくれる」そんな彼に変わってほしい、と思っていました。
だけど、彼にとって趣味の時間はすごく大切であり、そのことを自然と受け入れることができてから、彼は変わったんです。
人は、自分のことをわかってくれる人にたいして、わかろうとするものです。
だからまずは、彼氏のこと変えようとするのではなく、わかろうとする。
たとえば、仕事が忙しい彼氏なら、その忙しさをわかろうとしてみる。
それだけでも、彼氏のなかで、あなたの印象はガラリと変わります。
そして、仕事が忙しくても、あなたに会う時間をつくろうとする、なんてことが起きる。
結局、他人の気持ちや他人の行動って、直接変えることはできません。
どこまで言っても、変えられるのは自分であり、自分が変わることで、きっと、あなたが思っているより簡単に、彼氏は変わるもの。
「ありがとう」がひと言あるのと、ないのとで、受け取り方が変わるように、人はけっこう簡単に、相手の態度によって、相手にたいする印象などは変わるんです。
笑顔の店員さんと、笑顔のない店員さんで、こちらの気分が変わるように、あなたの態度次第で、彼氏の気持ちは変わります。
彼氏に「変わってほしい」と思うなら、「変えよう」とするのではなく、「変わりたい」「そうなりたい」と思わせるような、彼女であること、なんですね。