恋愛は受け身ではダメ、と言われることがあります。
しかしそもそも、この「受け身」とは一体どういうことなのでしょうか?
じつは恋愛における「受け身」には2種類あって、それは「行動」での受け身と、「思考」での受け身です。
行動での受け身とは、たとえば誘われる方であり、連絡をもらう方です。
友達同士でも、誘う方、誘われる方という関係ができあがることはありますよね?
これはお互いに不満がないのなら、とくに問題はないと個人的には思います。
もし誘う方、連絡をする方の男性に不満が出てくるとしたら、自分ばかりが労力をかけているとか、彼女からの愛情を感じられないとか、必要とされている気がしない、頼ってくれない、といったところでしょう。
でもまぁ、男性は自分のタイミングで誘いたい、会いたいという人も多いですしね。
恋愛は二人でするものなので、相手のペースを無視しては、うまくいくものもいかなくなってしまいます。
恋愛は受け身ではダメ!と言われるのは、行動の受け身ではなくて、思考の受け身の場合です。
思考の受け身とは、選ばれるのを待っている状態のことを言います。
これは女性が下になってしまっており、ワガママを言えない関係、遠慮している関係になってしまっています。
もし受け身になってしまう理由が、迷惑をかけたくないとか、遠慮している、嫌われたくなくてワガママが言えない、だとするのなら、相手の男性にもそれは見透かされています。
つまり、自分は彼女より上だと思っていて、主導権が完全に男性にある状態ですね。
これは、受け身どうこうというより、単純に力関係ができているのです。
誘うのも、会うのも、連絡するのも「男性の都合」というわけですね。
行動というのは思考から行われるので、やっぱり変えるべきは思考、ということになります。
私が追いかけるばかりの恋愛から、幸せだと思える恋愛ができるようになったのは、思考を変えたからです。
同じ行動をするのでも、思考によって相手の受け取り方は違いますし、結果も全然違ってきます。
追いかけられている女性の「受け身」と、追いかけている女性(行動では追いかけてなくても、心では追いかけている)の「受け身」は、行動は同じでも、全然違うものであることはわかりますよね?
そもそも、主導権が違う。
私が彼に片思いをして追いかけていた頃、彼を誘っては断られていたのに、私に好意をもってくれているであろう男性は、誘って断られることがなかった。
都合が合わなかったとしても、違う日にちを提案してくれたり、なんとか会おうとしてくれた。
主導権が違うと、こうも違うんです。
「追いかけない」とは、受け身になることとは違います。
追いかけないとは、「どうにかしようとしない」ことであり、「どうにかして振り向かせようとしない」ことです。
相手をコントロールしようとしない、ということ。
追いかけないことは、追いかけられる恋愛の基本ですが、追いかけないだけで追いかけてくることはありません。
追いかけられるだけの魅力が必要です。
(まぁ、そもそも幸せだなぁと感じる恋愛には、追いかけるも追いかけられるもないんだけれど)
受け身だからダメ、受け身だからフラれる、というより、魅力があるかないか。ただそれだけ。
だって、私が彼を追いかけていた頃、彼は完全に受け身だったけど、それでも大好きだった!
彼からは全然誘ってこないし、彼発のLINEも来なくなったけど好きだった(笑)。
単純に、彼には魅力があったから。
そして、彼は選ぶ思考で、私は選ばれる思考だったから。
選ぶ方はどう考えたって、余裕がありますよね。
だから、自ら選ばれようとする方にはならない!
魅力というものは相対的で、ある男性にとっては魅力的な女性でも、ある男性にとってはそうでなかったりします。
就職活動でも、どの企業も欲しがるような優秀な人は、面接で「選ばれる」のではなくて、企業を「選ぶ」立場になるでしょう?
反対に、なかなか面接に受からない人は「選ばれる」立場であり、選ばれようと必死になるでしょう。
魅力的な女性というのは選ぶ立場だし、選ぶ思考の女性は魅力的に見えます。
人は自分が抱いているセルフイメージ通りに行動し、セルフイメージ通りの人になろうとします。
「忙しいなか、ごめんね」なんて、相手の下手に出ている女性は「ごめんね」をよく使います。
だけど愛されている女性は「ごめんね」より「ありがとう」を使います。
あなたが彼に選ばれる立場だと思っているのなら、選ばれるために行動し、それが彼にたいして受け身になることなのかもしれません。
しかし、あなたが、自分にふさわしいパートナーを選ぶと思っているのなら、行動も変わってくるし、相手の男性に与える印象も変わってきます。
そして、結果も変わってくるのですね。