人はどうしても、他人にたいして自分が上か下かをなんとなく感じ取る傾向があります。
その上か下かの判断基準は人それぞれで、この上か下かは恋愛の場面でも存在しています。
基本的には、男性は女性のことを上だと思っています。(一部のモテる男性をのぞいては)
女性から声をかけられれば嬉しいし、LINEが来れば嬉しい。女性から誘われることだって嬉しいものです。
もちろん人によりますが、基本的にはこうなんです。
ところがどっこい!
女性が好きな男性に夢中になれば、立場はあっという間に逆転してしまいます。
男性に比べて恋愛にのめり込みやすい女性は、いとも簡単に好きな男性の下手に出るようになってしまうんですね。
そして、相手の男性を上の位置にもっていき、ますます好きになるのは女性の方です。
魅力を感じる相手というのは、やっぱり自分より下ではなく上にいる人だから。
好きな男性から見たあなたは「俺より下」であっても、あなたのことを一方的に好きな男性がいれば、あなたはその男性から見たら「俺より上」になります。
その人の価値というのは、こうして相対的に変わるものなのです。
さて、私は恋愛感情があろうがなかろうが、男性を誘うことにあまり抵抗がありません。
それほど親しくなくても、友達として仲良くしたいなぁと興味をもてば、「ボルダリングいこー!」とか「今度飲みに行こー!」なんて気軽に声をかけることができます。
女性を遊びに誘うような感覚で、声をかけます。
それで、ある時気付いたんです。
好きな男性には誘いを断られるのに、なんとも思っていな男性にはほっとんど断られることがない!
(好きな男性も、何度かは誘いに乗ってくれるんだけど、その後がつづかない)
それは、なんとも思っていない男性にたいしては下手に出ることはないからですよね。
相手の男性たちにとって、おそらく私は少し上にいるんです。
しかし、相手が好きな男性となると、自分でも知らないうちに下手に出てしまいます。
そうすると彼は必然的に上の立場になり、ふたりの間の主導権を握るのは彼になるのです。
この下手に出ないというのは、行動だけで下手に出ないようにするのは、なかなか難しいんです。
片思いしている男性であれ彼氏であれ、あなたの方が彼に夢中であれば、どうしたってその溢れる想いは漏れ出てしまうから。
自分では下手に出ていないつもりでも、相手の男性はやっぱり「俺の方が上だ」とハッキリと感じています。
嫌われたくない(嫌わないでほしい)、好かれたい、振り向かせたい、会いたい、LINEをしたい(LINEがほしい)、くっつきたい!
こうしたクレクレという欲しがる気持ちに心が占領されている時点で、下なんです。
だから自分では気付いていなくても、彼から見たら下手に出てしまっています。
好きな男性の下手に出ないとは、こういう欲求を相手の男性に感じてもらうことなんですね。
そしてまた、彼に夢中になっているあなたはきっと、彼の一挙手一投足やなにげない一言、LINEの頻度や内容ひとつに、簡単に心が揺さぶられるでしょう?
そんな状態では、いくら「下手にはでないぞ!」と思っても、無理って話です。
既読スルーされれば落ち込み、思いつめたLINEを送る。
誘いを断られれば不機嫌な態度をとってしまうなど、感情的になってしまうでしょう。
これでは完全に、彼の掌の上で転がされていますよね。つまり、転がされている方はやっぱり下なのです。
「彼が好き♡」と「彼に夢中♡」はまったく別物です!
彼が好きだけど、彼に夢中になるんじゃなくて、自分に夢中になってあげましょう。
彼が好きだけど、「私は価値のある女なんだから、私をぞんざいに扱う男なんて知らないわ!」ぐらいの自尊心をもつことです。
好きな男性に夢中になっている女性は、ちょっと冷たくしてみて距離をとってみても、相手の男性が近づいてくれば、また一気に距離を縮めてしまいます。
いとも簡単に、また下手に出るようになってしまうんです。
下手に出ないとは、上から目線の態度を取るわけではもちろんなく、好きな男性に冷たい態度を取るわけでもありません。
自分を大切にし、自尊心をもつ、ということです。
好きな彼よりも自分のことを大切にして、優先してあげることなんですよ。