「頑張れば愛される」と思い込んで恋愛していた頃は、ずーっと追いかける恋愛をしていていました。
とにかく頭のなかは彼氏のことでいっぱいで、もっと好かれよう、そして嫌われないようにしようと、頑張りつづけていました。
気の利く女でいたくて、一緒にいると楽しいと思ってもらいたくて、彼氏を喜ばせたくて、彼氏が残業で家にくるのが遅くなっても、その時間にあわせて温かい料理が出せるように準備をしたりと、頑張っていました。
だけど、頑張っても愛されないどころか、頑張るから愛されないことに気づいたのは、ほんの数年前のことです。
好きな人は好かれないのに、好きじゃない人には好かれる!という経験をしたことがある女性もいらっしゃると思いますが、
好きじゃない人には、まーったく頑張ってないし、好かれようなんて思っていないのに、逆に好かれたりするでしょう?
「私は頑張っている」と思ってしまうと、頑張らない人に苛立つようになります。その頑張らない人というのが、彼氏であり「彼氏はなにもしてくれない」と不満をもつようになります。
まだまだ元来の頑張りグセが時折顔をのぞかせることがあった頃、それは、彼とはじめて、私の家で鍋をした時のことです。
「彼に鍋を美味しく食べてもらいたい!」と意気込んでいた私は、キッチンとリビングを、ずっと往復していました。
スープが少なくなれば足さなきゃいけないし、具材やお酒がなくなればもってくる。
鍋以外の副菜も途中で運んだりと、慌ただしくしていた私に、彼がひと言「ハナ、いつになったら落ち着くの?」と言ったんです。
それでも、彼に鍋を美味しく食べてもらいたかった私は、当たり前のように「鍋が食べ終わったらかな」と答えました。
彼は、私が一生懸命鍋を振る舞おうと頑張るより、一緒にまったりとお酒を飲みながら鍋の時間を楽しみたかったのです。
なぜ、頑張る女性は愛されないのか。
その理由のひとつが、頑張っている女性といても癒されないからです。
鍋の例でもお分かりの通り、彼は一週間の仕事が終わって、ゆっくりまったりしたかったのに、私が頑張っているものだから、これでは全然癒されないのですね。
男性は彼女になにを求めているかというと、そのひとつに癒しがあります。
女性はアロママッサージに行ったり、美味しいスイーツを食べて勝手に癒されることができますが、男性にはそれができません。
男性が癒されるのは、女性の存在なのです。
それなのに、「好かれたい!」「嫌われないように!」と、つねに頑張っている女性は、男性にとって、まったく癒されません。
「なにか話さなきゃ」
「料理を取り分けなきゃ」
「笑顔でいなきゃ」
「褒めなきゃ」
頑張ってこれらをしているなら、しない方がいい。頑張ってる雰囲気って伝わってしまうでしょう?
一緒にいて頑張っている女性より、頑張らないで自然体でいてくれる方が、男性だって居心地がいいのです。
そもそも男性は、女性に何かをされて好きになる、なんてことがありません。
反対に、「何かをしてあげたい」と思わせてくれる女性を好きになります。
私は彼と車で出かけても、ナビをしません(笑)。
むかしの私なら「気が利く女でいなきゃ!」と、絶対にナビをしていたことでしょう・・・。
私から「どこどこ行きたい!」と行って、ナビさえもしないけど、彼は私の行きたい場所にちゃんと連れて行ってくれます。
私は隣で鼻歌うたったり、楽しそうにしているだけです。
女性が頑張ってしまうと、男性が頑張る出番がなくなってしまいます。
あなたから「会いたい」と言ってくれて、予定も「俺に合わせてくれる」。
これじゃあ、男性は頑張る必要がありません。
頑張らない女性が愛されてしまうのは、男性が頑張る必要があるから。
「俺から会う約束を取り付けないと会えない」
「彼女の休みを抑えなきゃ!」
「彼女の行きたい場所に連れて行ってあげたい」
頑張ってしまう女性って(かつての私ももちろんそうなのですが)、「頑張らないと愛されない」と思い込んでいます。
つまり、根底には「そのまんまの私では愛されない」と思っているんです。
だから、愛されない。
愛される女性は、「私はそのまんまでも愛される」と思っているから、愛されるために頑張りません。
自己肯定感が高いのですね。
そして、頑張らないので、一番の魅力である自分らしさを全開にできるのです。
ずっと頑張っている女性にとって、頑張らないことは勇気がいると思います。私がそうでしたから。
だけど、頑張っているのに愛されない!のだとしたら、それは頑張っているからです。
少しずつでいいので、頑張るのをやめてみてください。
くれぐれも「頑張らないようにしなきゃ!」って頑張らないでくださいね。