人はみんな、演じながら生きています。
家では「主婦」を演じている女性も、職場へ行けば「社員」の役を演じます。
学校で数学を教えている「先生」も、仕事帰りに英会話レッスンに通えば、そこでは「生徒」の役を演じます。
そして、「私は好かれない」と思い込んでいる人は、「好かれない」人の役を演じています。
ただそれだけ。
好かれないとは、単なる思い込みなのです。
思い込みがあなたをつくる
人は自分が思い込んでいるとおりの自分になろうとします。
自分が思い込んでいるとおりの役を演じます。
「俺はカッコいい」と思っている男性は、カッコいいしぐさが自然とできてしまうし、「私はかわいい」と思っている女性は、男性の前でかわいい女になることができます。
男性に甘えることができる女性は、可愛いことをわかっているんです!!
「キャラじゃないから!」と言って、男性に甘えられない女性がいますが、その「キャラ」というのも自分の思い込みなんですね。
もちろん甘えられないキャラでも、そのキャラが気に入っているのならいいけれど、「男性に甘えたい!」と思っているのなら、一度勇気を出して甘えてみる。
そうやって甘えることに慣れていくと、気づいたらキャラなんてものは崩壊しています。
キャラも思い込みなので、今からでもどうとでもなるんです。
「私は好かれない」と思っている人は、無意識にも「好かれない自分」になろうとしてしまいます。
好かれない自分はどういう行動をとるかというと、自分から相手と距離を取るんですね。
自分から距離を取っている
「私は好かれない」と思っていると、相手との間に見えない壁をつくります。
そうやって無意識にも自分から相手を遠ざけて、「ほらね、やっぱり好かれない」を現実のものにしようとするんです。
ほんと、思い込みってやっかいです!
(やっかいだけど、変えようと思えば変えられるのがいいところ)
これは恋愛の場面でもよくあることで、「私は好かれないだろうな」と思いながら相手に近づいても、相手はあなたがつくっている見えない壁を感じ取っています。
だから、なかなか距離が縮まりません。
そして、「私に気がないのかな…」と間違った思い込みの上書きをしてしまうんですね。
相手に距離を取られているんじゃなくて、じつは自分から距離を取っているんです。
そう思うと安心しませんか?
「もしかして嫌われてるかも」と思っていても、それはあなたが自分から相手を遠ざけているだけ!という可能性も大きいんです。
べつに相手はあなたを嫌ってなんかいない、ということもあるのです。
自分が自分をどう思うかは変えられる
他人があなたをどう思うかは他人次第ですが、自分が自分をどう思うかは変えることができます。
だったら「私は好かれない」なんて自分を苦しめる思い込みじゃなくて、「こんな自分でありたい」という思い込みを採用してあげましょう。
私はあるとき男性に「ハナさんて色白いですね」と言われるまで、私はずーっと色黒だと思い込んでいました。
それは、小学校、中学校と外で遊び部活に励んで日焼けをしていたからです。
ずっと自分は色黒と思い込んでいた話を、その男性にしたら、彼ほうが驚いていました。
また、あるとき男性に「ハナさん脚きれい」と言われるまで、私はずーっと脚がコンプレックスでした。
本当に、思い込んでいるだけ、ってことはよくあるんです。
無駄に「コンプレックス」だと思い込んで悩んでいるだけ、なんてことがあるんです。
だから、要らない思い込みは捨ててしまいましょう。
まずは相手を好きになろう
人とすぐに仲良くなれる人は、相手に関心をもちます。
自分が「どう思われるだろう」と考えるのではなくて、相手に関心をもって相手を好きになります。
「好意の返報性」という言葉があるように、人は自分に好意をよせてくれる人にたいして、好意的になるものです。
だから「私は好かれない」と思い込んで、相手に「どう思われるか」を気にしながら近くのではなく、まずは相手にちゃんと関心をよせるのが先です。
趣味仲間の男性のNさんは、誰彼かまわず話しかけて、すぐ人と仲良くなります。
Nさんは、「どう思われるか」を気にしないのだそうで、そして自己肯定感が高い。
人に嫌われることを恐れていないし、嫌われてもどうってことないと思っているように見えます。
そんなNさんは、人生を悠々自適に楽しんでいて、やっぱり「思い込み」が人生をつくっているのだなぁと感じます。
好かれる人は「好かれたい」と思わない
好かれる人は「好かれたい」と思っていません。
むしろ「嫌われてもいい」と思っている人のほうが、返って好かれたりするものです。
「好かれたい」と思ってしまうのは、根底に「好かれない」という思い込みがあるからですよね。
大丈夫!
そもそも、誰でも彼でもに「好かれる」必要なんてまーったくありませんから。
誰かに嫌われたって、正直どうってことない!!
だから「私は好かれない」なんて思い込みで自分を苦しめるのではなく、この世にひとりしかいない大切なあなたに、もっと優しくしてあげてください♡
自分に優しくしてあげると、世界があなたに優しくなります。