ステイホームということもあり、普段より映画を観る時間が増えた方もいらっしゃると思います。
私もいろいろ映画を観たいなぁと思い、映画が好きそうな男友達に「おすすめの映画教えて〜!」と聞いてみたところ、いくつかの映画を教えてくれたのですが、
その中の一本に「500日のサマー(U-NEXT)」がありました。
2009年に公開された映画で、私もずいぶん前に一度観ましたが、にしても、男性でこういう恋愛映画を観るのは珍しい!と思ったのです。
その心やさしき男友達は、私が女性だから、女性が好きそうな映画もラインナップに加えてくれたのだろうと思いましたが、
「こういう恋愛映画観るんだね!びっくり!」と返信したところ、
彼からの返信にはこう書かれていました。
「このサマーが可愛いんだよ〜!男心がよくわかる映画だよ(笑)」と。
私はあんまりハッキリと映画の内容を覚えていなかったので、早速もう一度観てみました。
すると、映画の冒頭には、以下のことわり分が入っていました。
原作者のメモとして「これは架空の物語で実在の人物との類似は偶然である」と。
どうやらこの映画は、脚本家(男性)の実体験に基づくものらしく、なるほど、男友達が「男心がよくわかる映画」というのも納得。
そして、ひと言でこの映画の内容を説明するなら「小悪魔に振り回される男」です。
で、この振り回される男性を演じる俳優さんが、ずーっと「妻夫木聡さんになんとなく似てるなぁー」と思いながら観ていて思い出したのが、映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」。
この映画も、ひと言で説明するなら「小悪魔に振り回される男」で、男性の狂わされたい願望が描かれていますよね。
さて、「500日のサマー」に話を戻しまして、これは、サマーとトムが出会ってから500日間のお話です。
男友達が言うサマーの可愛さとは、サマーの素直さにあると思うのです。
(ここからはネタバレを含みますので、ご注意を!)
「ほかに付き合っている人がいるのに、どうして僕とダンスをしたの?」という問いかけに、サマーは「だって、そうしたかったから」と答えます。
なんて素直なひと言なのでしょう、「そうしたかったから」。
そしてまた、正式な恋人をつくりたくないサマーと、サマーとの関係をハッキリさせたいトムが、サマーに聞きます。
「僕たちはどういう関係?」って。
サマーは答えます「友達」と。
するとトムは「会社でキスをしたり、イケアで手をつないだり、なんとかかんとか・・・。これが友達??」と怒ります。
トムは「明日、キミの気持ちが変わらないか心配なんだ」と言うのです。
それでもサマーは「気持ちがどうなるかはわからない」と言います。
(すみません、言葉はハッキリと覚えていませんが、なんとなくこんな感じです)
なんだかもう、グレーな関係で悩む女性と、トムが、まるっきり同じに見えてきますね。
サマーは、トムとは友達だけど、友達とでもキスしたければキスをするし、やりたければやっちゃう、ということです。
自分の気持ちにとことん素直なのです。
そして、男性はこういう女性に弱い。
よく、女性側が「彼氏に振り回されるのはもう嫌だ」なんて言いますが、以下の記事でも書いたように、彼氏はべつに、彼女を振り回しているなんて思っていません。
ただ、自分の気持ちに素直に行動しているだけなんです。
「500日のサマー」でも、実際にはサマーはトムを振り回しているわけではなく、ただ自分の気持ちに素直に行動しているだけで、トムが勝手に振り回っているだけなのです。
「えっ、このまま終わっちゃうの?トムがかわいそうすぎる!」と思いながら観ていましたが、最後は後味もよく、いい映画でした。
そして、自分の気持ちに素直な女性はちゃんと幸せを掴んでいくのだな、なんて思いました。
まだ観たことがないと言う方は、ぜひ一度観てみてくださいね。