「大好きな人と一緒にいられて幸せ!」と、恋愛は本来、楽しいものであるはずなのに、苦しいものになってしまう。
なぜそのようになってしまうのかと言えば、相手を変えようとするからです。彼に自分の思い通りに動いてほしい、と思ってしまうからです。
これは恋愛だけじゃなくて、人間関係全般において、悩みのタネとなります。相手を直接的に変えようとしても変わることはありません。
変えよう、変えようとするほどに、相手は変わることを拒み、自分を変えようとしてくる相手から距離を取るようになります。
人は居心地よくいられる場所を手放したい、とは思いません。
そして、人が居心地よくいられる場所とは、ありのままの自分でいられる場所です。
つまり、ありのままの自分でいられる、ありのままを受け入れてくれる女性といると、とても居心地がよく、手放したくないと思うのです。
しかし、ここで言うありのままとは、本当にまっさら、ありのままの自分!という意味ではありません。
究極な話、他人がいれば、まっさらな、ありのままの自分ではいられないから。
ここで言うありのままとは、自分の意に反して無理をしなくていいという意味です。
「彼女の前でかっこいい俺でいたい!」というのも、べつに彼女が強制しているわけでもなく、自分が「かっこいい俺でいたい!」と思って、そうしているのなら、無理をしているわけではありません。
「彼女のために仕事を頑張りたい!」と、多少、体力的には無理をして働くとしても、彼にとっては、そんな無理をして頑張っている自分が好きなのです。
だから、それも、ここではありのままです。
私は、いまは彼にほとんど不満はありません。
ありのままの、そのまんまの彼を受け入れているからです。
彼を変えようとせず、ありのままの彼を「それでいいんだ!そんな彼が好きなんだ!」と受け入れられるようになると、気持ちが驚くほど楽になります。
私と彼には同じ趣味(スポーツ)があります。
そして以前は、彼がひとりでその趣味を楽しむことに、「なんで私と一緒にやろうとしないのだろう。せっかく同じことが好きなんだから、誘ってくれてもいいのに。」なんて思っていました。
そうやって悶々としていましたが、「彼は真剣に取り組んでいて、遊びじゃないんだな」とある時に思い、そして、彼がひとりでその趣味を楽しむことを受け入れるようになりました。
「趣味に全力で取り組む、彼のそうゆうところが好きなんだなぁ」って。
すると・・・
彼が「一緒にやろう!」と言ってくれるようになったのです。
相手を直接変えることはできないけど、自分が変われば相手も変わります。
彼のありのままを受け入れることによって、まず私が変わりました。そして私が変わったことで、彼も変わったのです。
「なんで一緒にやろうって誘ってくれないんだろう」と悶々としていた時は、直接言葉にはしないものの、不満に思っている気持ちや、心にあるわだかまりは相手には波動となって伝わってしまっていたのでしょう。
なんかイライラしている人って、背中からでも伝わったりしますよね?
目には見えないけど、なんかそうゆう波動が出てる気がしますよね?
私はよく人に道を聞かれるのですが、よく道を聞かれる人って「受け入れてくれそう」という穏やかな波動が出ているんだと思うんです。
そして、彼もよく知らない人に話しかけられます。見た目はけっこう怖い感じなのに話しかけられるなんて、やっぱり「受け入れてくれそう」ないい波動が出ているのだと思います。
人の心臓って、強い電磁波を出しているそうです。
そして、その電磁波の周波数をまわりも無意識に感じ取るそうです。
自分の感情によって心臓から発せられる電磁波がかわって、それを相手が感じ取るのだとしたら、心の状態はあなどれませんよね。
実際に緊張している人の緊張って伝わりますし、反対にリラックスしている人といるとリラックスできますからね。
だから、自分が彼に対してどんな感情を抱いているかは、無意識にも伝わってしまうものです。
ありのままの彼を受け入れていれば、そんなあなたといる彼は居心地がいいでしょう。この場所を、他の男に取られてたまるか!なんて思うでしょう。
変えよう、変えようとするほどに、相手は変わりません。
それで苦しくなるぐらいだったら、もうありのままの彼を受け入れてみましょう。
「我慢するべき!」とはまったく思っていませんが、相手を変えようとするのは、愛ではありません。
自分の思い通りにしようとするのは、ただのエゴです。
エゴも根底には愛があると言われることもありますが、それでもエゴで人と向き合ってもいい関係は築けませんし、「愛がある」と言われても、相手にはなかなかその愛は伝わりません。
彼への愛ではなく、エゴで、彼のありのままを受け入れられないのだとしたら、恋愛が楽しめるようになるのはずっと先でしょうし、彼はかたくなにそのままの自分でいようとするでしょう。
「そのままのあなたでいい」と心から思えるようになった時に、二人の間にあたたかな変化が訪れます。